ここから本文です

出席簿、成績表など一元管理 校務支援システム導入―熱海市教委

6/29(木) 10:41配信

伊豆新聞

 熱海市教育委員会は本年度、市立小中学校全12校に校務支援システムを導入し、運用を始めた。出席簿や成績表、指導要録の作成などを一元管理できるシステムで、長時間労働が指摘されている教職員の負担軽減、児童・生徒に向き合う時間とゆとりの拡大につながるものと期待されている。

 教育現場では授業と部活動の指導に加え、日々の出欠管理、授業の事前準備、テストの準備と処理、成績表の処理、児童・生徒の学習や健康などの状況を記録する指導要録の作成といった校務に教職員が忙殺されているとされる。同市も例外でなく、児童・生徒の下校後に本格的に取りかかる校務で帰宅が深夜になったり、休日に出勤したりと長時間労働が常態化しているという。

 文部科学省も導入を推進する同システムは、教職員が個別に手書きやパソコンで処理していた校務全般を一元管理する統合型システム。各種の情報管理と処理が一つのソフトで継ぎ目なくできるため作業効率が格段にアップする。同市教委は現場の意見や要望を聴き、全教職員約160人に割り当てたパソコンに導入し、研修を経て運用を開始した。

 導入効果への期待は大きく、現場の教職員も現在熱心に操作の習熟に励んでいる。多賀中教務主任の出口貴之教諭(44)は「生徒は教員の忙しさを敏感に感じ取り、声を掛けることを遠慮することがある。校務の負担が減ることで気持ちにゆとりが生まれ、生徒個々と向き合う時間が増える」と歓迎。「一日も早く操作を覚え、生徒指導や教育研究にこれまで以上に時間を割くようにしたい」と語り、新システムを使った校務処理に精を出した。

 【写説】小中学校に導入された校務支援システムを操作する教職員=多賀中

最終更新:6/29(木) 14:51
伊豆新聞