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幕内最年長 豪風の肉体を支えるのは「巡業先のジム通い」

6/29(木) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 171センチと上背はないながらも、幕内最高齢の38歳。先日21日には報道陣に誕生日を祝われ、「まだ夜中にステーキを食べることもある」と豪語していた。

 2002年に入門して、今年が土俵生活16年目。体格に恵まれない豪風が長く相撲を取れるのは、トレーニングのたまものだ。

 ある親方は「ストイックさでは、角界一でしょう」とこう続ける。

「近年は部屋での稽古以外にも、ジムに通って体を鍛える力士は多い。しかし、豪風が凄いのは、巡業や地方場所でもジム通いを絶やさないことです。巡業は前日移動が基本で、午前中に相撲を取り、午後からバスで次の巡業先に向かう。到着するのは大体、午後6時前後。7、8時になることもある。ほとんどの力士はホテルや宿舎にこもるか、飲みに出るもの。たった1日しか滞在しない巡業先で、地元のジムを探してトレーニングをする力士なんて豪風以外にはいませんよ」

 名古屋、大阪、福岡の地方場所でも同様。酒や名産には目もくれず、宿舎と本場所が行われる会場、ジムを行ったり来たりだ。

「相撲は徹底した押し相撲。相手の心理を読むのがうまく、突っ込んでくるのをかわしたり、引き技のタイミングもいい。逆に相手が引く瞬間に、懐にもぐり込むこともある。柔道経験があるので、決まり手の中でも珍しい一本背負いを得意としています。ただし、体格が体格なだけに四つ相撲は苦手。組み止められたり、粘られたりしたらもろいという欠点もある。中でも素早くうまいモンゴル3横綱が天敵。白鵬、日馬富士、鶴竜にはそれぞれ、1勝22敗、4勝23敗、0勝20敗です」(前出の親方)

 子煩悩で家庭が何よりの癒やしというマイホームパパ。小学生の長男、長女は2人とも柔道を習っており、1月場所で一本背負いを決めた時は「いい刺激になったんじゃないかな」と笑顔を見せていた。

 東京にいる時も飲み歩きはせず、稽古や本場所が終われば自宅に一直線。すでに「押尾川」の親方株も取得しているが、本人はまだまだ引退する気はない。老いてますます盛ん、だ。

▽たけかぜ・あきら
●本名は成田旭
●1979年6月、秋田県北秋田市出身
●171センチ、150キロ
●最高位は関脇
●中央大学の6年先輩、出島(現大鳴戸親方)を尊敬している。出島の大関昇進に触発され、角界入りを決めた