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歴代9位のスロー出世 大関高安の行く末は霧島か隆の里か

6/29(木) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 26日に発表された、大相撲名古屋場所の新番付。いよいよ「大関」の看板を背負うことになったのが、先場所昇進を果たした高安(27)だ。

 27日は愛知県内の宿舎で兄弟子の横綱稀勢の里と三番稽古。初優勝への期待が高まる中、果たしてうまくいくか。

 新大関は「3場所33勝」の目安をクリアした昇進前までの成績から一転、不甲斐ない数字に終わる者が少なくない。近年では09年の日馬富士、12年の鶴竜、14年の豪栄道が、いずれも8勝7敗と、あわやカド番危機。もちろん、2ケタを勝った新大関もいるが、これが優勝となると過去8人のみ。平成以降は栃東(現玉ノ井親方、02年)と白鵬(06年)の2人しかいない。

「ひとつは大関としての重圧。勝って当然の地位で、負け越せばカド番だ何だと非難される。注目度も関脇以下とは段違いです。さらにもうひとつ、これはガチンコの高安とは無縁だが、昔は星の貸し借りが横行した時期もあった。3場所33勝以上と明確な目安があるだけに、直前に星を借りて、昇進後に返していたのです」(角界OB)

 ここで優勝を逃したからといって、横綱への道が閉ざされるわけではない。が、27歳という年齢は決して若くはない。ただでさえ、初土俵から所要73場所目の大関昇進は史上9位のスロー出世だ。

 歴代1位は所要91場所の霧島(現陸奥親方)。2位は高安の先代師匠、隆の里(故・鳴戸親方)の82場所だ。霧島は名大関としてファンを沸かせるも、16場所で陥落。一方、隆の里はめでたく横綱に上り詰めた。

 稀勢の里のように大関でモタモタしていれば、あっという間に三十路になる。ここはスピード出世で大関を通過したいところだ。