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昨季ナHR王カーターがマイナー落ち 日本球界入りの可能性は?

6/29(木) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 メジャーの本塁打王がマイナー落ちしたニュースは、日本球界でも話題になっている。

 去る23日、ヤンキースが戦力外にしたクリス・カーター内野手(30=右投右打)のことだ。

 ブルワーズ時代の昨季、41本塁打をマークしてタイトルを獲得。今季はヤンキースでプレーしていたが、57試合で打率2割4厘、8本塁打、23打点。三振の多さも相変わらずで(ここまで70)、見切りを付けられた格好だ。

 昨季のナ・リーグの本塁打王ながら、206三振の粗さを敬遠されて、ヤンキースと契約したのは2月7日。一時は日本球界入りも視野に入れた親日家でもある。

 193センチ、113キロの巨漢。一塁守備はヘタクソなうえに鈍足。当たれば本塁打、当たらなければ三振という大型扇風機ではあるものの、曲がりなりにも昨年のメジャーの本塁打王だ。話題性も十分ある。

 とはいえ、現在、ヤンキース傘下の選手を、日本のプロ球団が獲得できるのか。

 獲得するにはどんな手続きが必要か。

「条件付きながら獲得は可能でしょう」と、スポーツライターの友成那智氏がこう言った。

「要はヤンキースとの交渉次第でしょう。そもそもヤンキースがカーターを獲得したのは保険の意味合いが強かった。タイラー・オースティン(25=右投右打)とグレッグ・バード(24=右投左打)という若手一塁手2人のスペアが必要だったのです。これまで2人がケガをしていたためカーターに出場機会が与えられていましたが、オースティンはケガが治り、バードもじきに故障が癒えるとみられている。もともと右打ちと左打ちの若手一塁手2人をツープラトンで使う構想だったので、日本の球団が持ち掛ければ、ヤンキースは交渉に応じる可能性が高い。ただ、気になるのはここまで打率2割9分、10本塁打、37打点と、今季ブレークしたアーロン・ヒックス外野手(27=右投両打)が右脇腹を痛めて26日に故障者リスト入りしたことです。ヒックスに長期離脱の可能性が出てくれば、外野が1人足りなくなる。その場合はオースティンを外野に回すか、カーターと再契約して外野で起用する可能性が生じます」

■移籍金込みで2億円

 カーターの今季年俸は350万ドル(約3億8500万円)。あくまでヤンキースがカーターと再契約しないことが前提だが、いまから獲得した場合、日本のプロ球団はいくら必要か。

「マイナーの選手だろうと、シーズン中にメジャー傘下の選手を獲得するには移籍金がかかる。中にはマイナーの選手でも1億円程度の移籍金を要求する球団もあるそうですが、カーターの場合は移籍金を含めて2億円もあれば獲得できると思いますね」(友成氏)

 5億、10億とかかるのであれば限られた金満球団以外はムリだが、「2億円」ならどの球団だろうと手が出ない金額ではない。

 現時点で外国人野手が1人しかいないのは西武と日本ハムだけだ。しかし、ベンチにいるだけでロクに戦力にならないヘボ助っ人や、すでに獲得、あるいは獲得するであろう3Aクラスの選手に比べれば、カーターの方がよほど期待大。クビをすげ替えてでも、獲得する価値はあるのではないか。

「アッパースイング気味で、チェンジアップやカーブなどの緩い変化球にもろい。三振は山ほどするでしょうが、パワーとスイングスピードはケタ違い。日本の球場であれば、こすったような当たりでもスタンドに入るでしょう。一塁守備はヘタなので、DH制のあるパ・リーグなら面白いと思いますよ」とは前出の友成氏。

 ジェシー・バーフィールド(巨人)、ベン・オグリビー(近鉄)、ケビン・ミッチェル(ダイエー)、アンドリュー・ジョーンズ(楽天)……かつてメジャーで本塁打王のタイトルを獲得した助っ人はいたが、いずれも来日したのは盛りを過ぎてから。メジャーで本塁打王になった翌年に日本球界入りなら、カーターが初めてになる。

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