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西武・森慎二投手コーチ 急死の衝撃

6/29(木) 16:30配信

東スポWeb

 西武の森慎二投手コーチが多臓器不全のため28日午後0時10分、急逝した。42歳だった。25日に体調不良を訴えて福岡市内の病院に入院し、27日に病気療養のため当面、休養すると球団が発表したばかりだった。働き盛りの若きコーチの突然の死とあって、球界は大きな衝撃に襲われたが、それは直前まで取材にあたった本紙記者たちも同じ。森コーチが本紙に明かした「最後の言葉」とは――。

 西武・森慎二投手コーチの訃報を日本ハムの遠征先である福岡、ヤフオクドームで聞いた。森コーチが体調不良を訴えたのは25日。ソフトバンク戦に備えヤフオクドーム入りしたが、試合前に福岡市内の病院に向かい、そのまま入院した。24日は異変は感じられなかったという。27日に球団が病気療養のため当面休養すると発表したばかりだった。あまりに突然の死に全く事情がのみ込めていない。

 というのも、森コーチとはつい先日20日、交流戦終了直後にメットライフドームで行われた全体練習で、こんな会話を交わしたばかりだったからだ。

 ――今年は試合の終盤を牧田―シュリッター―増田で逃げ切る必勝パターンが出来上がっている。ブルペン担当として鬼門の夏場をどう乗り切っていくのか

 森コーチ:先発には基本的に6回、最低でも5回は投げて試合をつくってもらわないと困る。その上で(キーマンは)ポジションの決まっていない大石、武隈、平井(ドラフト5位)の3人ですよね。

 ――なるほど

 森コーチ:先発が早めに降板した時はもちろん、後ろの3枚が4連投等、登板過多の場合にもその3人が出て行く場面はあると思う。夏場はとにかく(メットライフドーム内が)暑いので、トレーニングコーチ、トレーナーと連携を取りながら体調管理をしっかりして試合前の練習量を減らす期間も出てくると思う。特にルーキーの平井は三振も取れるし、ロングでも行ける。すべてが初めての経験なんでこちらもしっかり管理してやらないといけない。

 今後のブルペン運用について、こんな具体的な話をしていたのだから、このような事態になって一番驚いているのは本人だったのではないか。

 物腰が柔らかくて若手投手とじっくり対話を重ねながら一人ひとりの性格、考え方を尊重しようとしていた森コーチ。ただただ残念でならない。ご冥福をお祈り致します。

(97~98年西武担当、00~08メジャー担当、現パ・リーグ遊軍・伊藤順一)

最終更新:6/29(木) 16:30
東スポWeb