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「報知の撮っておき」マネせぬデコちゃん…高峰秀子

6/29(木) 13:59配信

スポーツ報知

 ややキツい表情でこちらを見るのは、女優・高峰秀子さん。1954(昭和29)年11月撮影で、30歳だった。

 当時、既にキャリア25年。子役での映画界入りは5歳になるかならぬかの頃だったという。「デコちゃん」の愛称で人気となり、「二十四の瞳」「喜びも悲しみも幾歳月」「恍惚の人」など代表作は多い。芸歴の違いから年上の三船敏郎さんに「先輩」と呼ばれていた、なんていう話もあったとか。

 写真は「浮雲」撮影時期の一枚で、特集記事「デコちゃんの場合」に使われた。前年の映画「君の名は」(。が付かない昭和の実写作品の方)から、「真知子巻き」というストールの巻き方が世間で流行。だが、記事中で高峰さんは「似合う、似合わないを考えずにすぐマネするのは、今の女性が自分を持っていないからじゃないのかしら」と手厳しい。率直で切れ味鋭い言葉を使う人だったようだ。「今さら演技賞なんか欲しくない」と言い切ったくだりもある。

 「私の渡世日記」で76年の日本エッセイスト・クラブ賞を受賞するなど、随筆家としても活躍。2010年、肺がんのため86歳で亡くなった。

最終更新:6/29(木) 13:59
スポーツ報知