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直径34メートル“巨大スイカ” 富里の名物ガスタンク制作秘話 【珍現場しらべ隊】

6/29(木) 10:03配信

ちばとぴ!チャンネル

スイカの名産地として知られる千葉県富里市に、“巨大スイカ”にしか見えない黒いしま模様のガスタンク(正式名称はガスホルダー)があるのをご存知ですか?

小高い山の木々の上に、ぽっかりと現れたその姿は、なんとも不思議な光景です。

なぜ、ガスホルダーをスイカ模様にしたのでしょうか。

ちばとぴ!編集部員は、このガスホルダーを管理する東京ガスの佐倉支社を訪ねました。

2000年に誕生

直径約34メートルの“巨大スイカ”を建設したのは、地元のガス会社、千葉ガス。2016年5月に東京ガスと統合し、同社の佐倉支社になりました。

同社によると、1998年から建設が始まった新設のガスホルダーに、スイカ柄に塗装されたのは2000年のこと。

緑色に塗装済みの巨大な球体に、黒い部分の型紙を貼り付けてアウトラインを描き、中を黒く塗りつぶしました。球体の上半分と下半分に、この作業を繰り返し、全部で10本の黒いしま模様を描きました。

2~3カ月がかりで塗装は終了。同年6月に市内で開催された一大イベント、スイカで水分補給をしながら走る「富里スイカロードレース」当日に間に合い、ランナーたちに富里の“新名物”を披露することができました。

社長が提案「親しんでもらいたい」

建設当時を知る元千葉ガス社員で現・東京ガス佐倉支社の片岡康平さんによると、ガスホルダーをスイカ模様にしようと提案したのは、当時千葉ガスの社長だった吉田慶次さん。

吉田さんは地元の人に親しみをもってもらうため、富里市の名産品であるスイカの模様を塗ることに決めたそうです。

◆社員もスイカ万歳!

この決断に対し、社員のほとんどが歓迎!

「大胆にも直径34メートルもある“キャンバス”にスイカを描くような会社に入社できて良かった」と喜んだ社員もいたそうです。

完成直後の富里スイカロードレースで、スイカのガスホルダーを背景に、カラフルなユニフォームを着た沢山のランナーがコースを走る姿を見たときは「新鮮な感動があった」と片岡さん。

この年から、多くの社員が同レースに参加するようになったそうです。

◆水田に映る“逆さ巨大スイカ”

住民からは、富士五湖などで見られる逆さ富士のようだと、田植え時期で水がたっぷり入った水田に、スイカのガスホルダーが映る様を撮った“逆さ巨大スイカ”の写真が届けられたことも。

片岡さんは「これからも末永く地域から愛されるガスホルダーであってほしい」と願っていました。