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ウナギ偽装「県都の顔」に打撃懸念 JR福井駅西口

6/29(木) 11:23配信

福井新聞ONLINE

 ウナギの産地を虚偽表示していた疑いのある「うなぎ・割烹 曙覧」は、JR福井駅西口の再開発ビル「ハピリン」2階にあり、昨年4月のハピリンオープンとともに開店した。観光客や市民をもてなす“県都の顔”となる施設で起きた事件だけに、イメージダウンを心配する声が上がっている。

 ハピリンの商業フロアを管理する福井駅前西口開発は28日午前、緊急会議を開き対応を協議。同店を経営する会社の幹部から状況を聞き取りすることなどを決めた。「公序良俗に反する行為」があった場合に契約解除できるが、今回の容疑の「不正競争防止法違反」は条項にないという。

 事務局の阪井茂昭さん(41)は取材に対し、ハピリン全体のイメージダウンにつながると懸念。「食の安全安心は最も重要なこと。他の店舗には問題ないということを根拠を持って示し、“食の安全宣言”のようなことができないか検討していく」と話した。

 午後2時からは、テナント経営者が集まる総会があり、曙覧店長と経営会社の課長が出席。「朝、逮捕を知ったばかりですが、食の安全安心を揺るがすイメージをハピリンに与えてしまい申し訳ありません」と謝罪したという。

 ハピリン管理組合の角原馨理事長は「まさかと思った。詳細はつかめておらずコメントは控えたいが、事実ならあってはならないこと。ハピリン全体の信用にかかわってくる問題。ほかのテナントにも迷惑がかかる」と困惑していた。

 ハピリンで飲食店を経営する女性は「お客さんにうそをつくことは絶対にやってはいけない。正直に味で勝負すればよかったのに」。別の飲食店の店長は「産地偽装は信頼を裏切る行為。同じ仲間が利益のためにやっていたのならショックだ」としながらも、「千円を切るような値段で丼を出していたので…」と国産にしては低料金だったことをいぶかしんでいたことも明かした。

 ハピリンをよく利用するという福井市の70代男性は「信じて食べるしかなく、食の偽装は怖い。せっかく市中心部が盛り上がってきたのに。ビルの責任者にも重く受け止めてもらいたい」と話した。

 市都市整備室は「情報収集して事実を確認している。福井駅西口開発の対応を踏まえ、市として何らかの対応をするかどうか検討する」とコメントした。