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築地俊造さん自伝出版 奄美島唄の功労者

6/29(木) 12:04配信

南海日日新聞

 奄美島唄の継承発展に尽力し、4月に死去した築地俊造(つきじ・しゅんぞう)さんの自伝「楽しき哉、島唄人生」(南方新社)が6月、出版された。「民謡日本一」にもなった島唄との関わりだけでなく、奄美の暮らしや文化の魅力を俊造兄(にぃ)が語った。聞き手で構成を担当した梁川(やながわ)英俊・鹿児島大学法文学部教授は「島唄の革新の道を敷いた人」と高く評価する。
 本書は(1)島唄人生の始まり(2)民謡日本一へ(3)島唄海外へ(4)失敗談を少々(5)あの頃の奄美(6)これからの島唄―など8章で構成した。付録は各種座談会。民謡日本一になった1979(昭和54)年の武道館の第2回民謡大賞、2011(平成23)年に仙台市で行ったライブを収録したCDも付けた。
築地さんと梁川教授は十数年来の親交があった。県本土で学会がある際、築地さんは喜んで歌ってくれたという。2年前に自伝執筆の話があり、梁川さんはインタビューと構成を買って出た。「築地さんが元気なうちに出版したかったが、ぎりぎりで間に合わなかった」(梁川教授)
 築地さんの魅力と功績については「民謡日本一になったにもかかわらず、謙虚で論理的な思考を持っていた。本にも書いたが、『伝統を守っていくだけではなくて時代に合わせて島唄も変わっていかなくては滅びる』と考えていた。奄美の島唄の革新の道を敷いた人」と評価した。
 本書は奄美の書店でも販売中。定価2500円(税別)。電話099(248)5455南方新社。

南海日日新聞

最終更新:6/29(木) 12:35
南海日日新聞