ここから本文です

“プレミアムフライデーを映画館で!”ぶっちゃけ、その反響は…!? 映画館に問い合わせてみた

6/29(木) 20:10配信

dmenu映画

15年前、初めて訪れたロンドンで見かけた光景です。平日のまだ明るい時間帯にも関わらずスーツ姿の男性たちがパブの入り口に溜まってビールをグビグビ飲んでいました。「木曜の夕方から彼らの週末が始まるんだ」。そう教えてくれた知人の言葉に、日本とはかけ離れた“豊かな週末の過ごし方”への憧れを抱いたものです。

【画像】都内にあるオシャレなカップル向けシート

そして今年2月、日本で大々的に導入された「プレミアムフライデー」。月末金曜は15時の退社を促して、個人消費喚起を向上させようというキャンペーンですが、大きな話題を集めた初回ですら実際に15時までに帰社した人は4%。……残念ながら、かつてロンドンで見た光景とは程遠いのが実情です。

映画館でもプレミアムフライデーが利用できる!

そんな厳しい状況ですが、実は映画館でプレミアムフライデーだけの特典やキャンペーンを行っているのをご存じでしょうか?

全国の松竹マルチプレックスシアターズ系列の24劇場(新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー、神戸国際松竹、MOVIX全劇場)では、会員に限り、インターネットからのチケット購入で月末の金曜日午後3時以降は、映画が1100円で鑑賞できるプレミアムフライデー割引を2月から実施しており、6月30日にも継続して実施。また過去にはシネマ歌舞伎のプレミアムフライデーイベントを企画したりと、積極的な働きかけをしています。

また福岡県のT・ジョイリバーウォーク北九州では、プレミアムフライデーに合わせたイベントを企画。3月に応援上映会(声出し・持ち込み・コスプレOKの参加型イベント)が、5月には特別試写会が開催されるなど、映画館にもプレミアムフライデーの波は少しずつでありますが普及してきているのです。金曜日の夕方から、いつもよりお得な気分で気軽に映画を楽しめたら、ちょっと嬉しいと思いませんか?

実際のところ客入りはどうなの?

とはいえ、これも映画館が打ち出したプロモーションの一環。果たして、映画館には、プレミアムフライデーの影響は表れているのでしょうか?

そこで、どれだけの人がプレミアムフライデーを利用して劇場を訪れているのか。大手系列のシネコン数社に実際に問い合わせてみたところ、このような回答が返ってきました。

「正直なところあまり通常の金曜日と変わりません。ビールなどの売り上げも同様です」

「プレミアムフライデーの初回にイベントを実施しましたが、実際にプレミアムフライデーを利用して来られた方は、数名でした」

「劇場アンケートを実施しているのですが、15時以降の上映回を割引にしてほしいという声は特にいただいておりません」

……などなど。なんとなく予想通りした通りですが、渋い回答がほとんどでした。

そもそも都内にはプレミアムフライデーに割引を実施している劇場があまりありません。「割引を導入している劇場では結果は違うのだろうか?」と思った筆者はその疑問を解消するべく、プレミアムフライデー割引(15時~18時の上映開始作品が、通常1800円から1300円になる)を実施している広島県の「福山駅前シネマモード」の担当者に話を聞いてみることにしました。

しかし、「公務員や会社員の方を狙って割引を導入しましたが、正直なところまだまだ定着していないという印象です。その時間に帰れる方は少ないようで、割引を利用されているのは、主婦の方が多いですね」と返ってきたのは都内の劇場と同じような回答でした。

今回調べてみると、映画館におけるプレミアムフライデーの浸透度はやはりイマイチでした。けれど、全国3,472スクリーンある映画館は、非日常への入り口。少し早めに仕事を終えて映画を見るというスタイルは、“豊かな週末の過ごし方”として、プレミアムフライデーに最適ではないか? と筆者は思いました。山積みの仕事は週明けに回して、今週末は映画館から始めてみますか!

(文/ドン・K・サンクレイオ翼)

最終更新:6/29(木) 20:10
dmenu映画