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バニラ・エアに声をあげた障害者に「クレーマー」、広がるバッシングに疑問の声

2017/6/29(木) 17:51配信

BuzzFeed Japan

他の航空会社をつかえばいい?

インターネット上には、格安LCCのバニラ・エア以外の航空会社を使って、奄美に行けばいいではないかという声も上がっていた。

女性はこう反論する。

「他の航空会社があるからそれを使えという声もありますね。しかし、なんで車いすを使っているというだけの理由で、LCCを使うという当たり前の選択肢が排除されないといけないのでしょうか?」

社会には、車いすに限らず、障害者に対してまだ合理性に欠ける対応があること。それが現実であり、本当の問題だという。

女性は自身の体験談も語ってくれた。女性が訪れた、東京都内のスーパー銭湯でこんなことがあった。

そのスーパー銭湯には「車いすの方は介助者なしで入浴してはいけない」という規則があった。

しかし、女性は「義足をつかって自分で歩けるので……」と断り、一人で入場した。この時点で何も言われなかったが、 義足を外して、はうように身体を動かし、入浴を楽しんでいたところスタッフが飛んできた。

スタッフはこう告げた。「衛生的ではないので、入浴をお断りします。返金しますので」

女性は淡々とした口調で話す。

「唖然として、その時は何も言えませんでした。でも、しばらくして運営する会社におかしいのではないか、と訴えました。断られる合理的な理由がないからです。悔しいなぁと思いました」

「だいぶ時間があいてから、謝罪してもらえましたが、この社会には車いすを使っている、身体障害があるというだけの理由で、選択肢から排除されることがたくさんある」

「それは合理的な理由がない、と誰かが言わないと泣き寝入りっていうケースはたくさんあるということです」

「合理的配慮」とはなにか?

2016年4月に施行された、障害者差別解消法には「合理的配慮」という言葉がある。内閣府のパンフレットから引用しよう。

「障害がある人から、社会の中にあるバリアを取り除くために何らかの対応を必要としているとの意思が伝えられたときに、負担が重すぎない範囲で対応すること」

女性は、「歩けない人は搭乗させない」という対応には合理的配慮が欠けているという。

女性は、それは違うという。

「そもそもバニラ・エアが、障害者差別解消法に定められた合理的配慮をしていなかったこと。これが最大の問題です。声をあげた当事者に向かってバッシングがいくのはおかしい」

声をあげた当事者へのバッシングでは、本当の問題は見えてこない。

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最終更新:2017/7/1(土) 0:33
BuzzFeed Japan

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