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AI使うドコモ「陳列棚スカウター」が日常に? ー “AIと一緒に働く“未来が見えるAI・人工知能EXPOレポート

6/29(木) 20:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

6月28日~30日までの3日間、東京ビッグサイトで「第1回 AI・人工知能EXPO」が開催されている。

【画像】Kibiroの受付パッケージ。導入初年度のトータルコストは50万円程度という。

AIをめぐる盛り上がりは、2016年3月にグーグルの囲碁AI「AlphaGo(アルファゴー)」がプロ棋士を破ったことで脚光を浴びて以降、バズワードとして広く定着した感がある。

AI・人工知能EXPOの出展社で、クラウドソーシングサービス「CROWD」運営元のREALWORLD社は、2016年2月から人工知能に学習させるための“教師データ“作成専門のクラウドソーシング「CROWD ロボティクス」を開始している。軌道に乗り始めたのは比較的最近のことだという。

「AI専門クラウドソーシング事業を開始した当初は、営業に行っても全くと言っていいほど反応が薄かった。それが、この1年ほどで“教師データをつくりたい“という問い合わせがぐっと増えてきた」

“教師データ“とは、人工知能に何かを学習させる際に欠かせない教育用データのことだ。例えば、モノを認識するAIを作りたい場合は、“写真“と、“その写真の被写体が何であるか“を書いたデータを大量に集めた教師データを使う。それを深層学習を使ったAIに大量にインプットして演算させることで、様々なものを認識できるようになる。

つまり教師データづくりは、AIを開発するには避けては通れない道だが、一方で大量に必要なため骨が折れる作業でもある。教師データづくりの外注を必要とする企業が増えてきたということは、自社の事業にAIを組み込めるかどうかの“技術的吟味“期間がある程度終わって、具体的な開発フェーズに入る企業が増えてきた、ということになる。

ただし、ロボットにAIが入って映画の世界のように人と会話するような世界は、まだまだ先の話だ。

たとえばAI応対ロボット「Kibiro」を展示したフロンテアコミュニケーションズは、ロボットとタブレット端末を組み合わせた会社の受付業務システムなどを展示していた。Kibiroの本体30万円程度、月額2万円程度の運用費(ミニマム1年契約から)と合わせて、導入コストは初年度費用50万円程度だという。

Kibiroは話し言葉を認識する機能は持っているものの、現実的には訪問客にKibiroが挨拶をして、タブレット端末からの内線呼び出し操作などを促す形での導入になるという。

では、AIの導入によって何が変わり始めるのか? それは人間が使う“道具“の変化から始まりそうだ。AI技術が入ったシステムを道具のように使いこなして、面倒な仕事を減らして人間しかできない仕事で生産性を上げていく、というようなイメージだ。AI・人工知能EXPOの展示では、“半歩先の日本の現実“の一端が垣間見えた。

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最終更新:6/29(木) 20:10
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