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始球式で太田幸司さんと楽天・梨田監督のバッテリー復活

6/29(木) 11:19配信

デーリー東北新聞社

 1969年夏、三沢高を甲子園準優勝に導いた太田幸司さん(65)=三沢市出身=が始球式に登場し、満員の球場を沸かせた。甲子園決勝で延長18回を1人で投げ抜き、0―0で再試合に持ち込んだ伝説のヒーロー。プロ入り後、43年ぶりに地元・青森でピッチングを披露し、開幕を飾った。
 捕手を務めたのは、現楽天の梨田昌孝監督。2人は近鉄バファローズ時代にバッテリーを組んでいた。太田さんの大きく振りかぶったボールはわずかにミットに届かずワンバウンド。梨田監督は「ボールが思ったより下に来たから取れなかった」と苦笑い。さすがに現役時代の切れは薄れていたが、笑顔で肩をたたき合う2人の信頼は色あせていなかった。
 太田さんの始球式を見て「昔は本当に球が速かった。俺も三振したよ」と懐かしんだのは、48年前、板柳高野球部時代に対戦経験を持つ弘前市の農業田中龍夫さん(64)。県予選1回戦でコールド負けを喫したという。太田さんがプロで活躍し、当時の苦い思い出も、今では自慢と笑い話になっているとか。田中さんは「年をとった今でも球がホームに届く。すごい」とうれしそうだった。
 始球式を終えた太田さんは「久々のマウンドは怖かった」と余裕の表情で苦笑いしつつも、満員になったスタンドに満足した様子。「これを機に青森で試合が増えてほしい。子どもたちの夢になれれば」と述べ、今後の県内1軍戦開催に期待を寄せた。

細川選手、地元で復帰戦飾る

 「はるか夢球場の第1号を打てよ」。高校時代の同級生からのエールを胸に、地元青森での復帰戦に臨んだ細川亨選手。本塁打こそ出なかったものの、スタメン起用に喜ぶ青森ファンの期待に、勝利という結果で応えてみせた。
 細川選手は平内町出身で青森北高、青森大学を経てプロ入り。2016年に東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍した。今年は4月末に負った左ふくらはぎのけがのため、5月から2軍で調整を続けていた。
 細川選手にとってはるか夢球場は、高校1年の時、県大会ベスト4を先輩と勝ち取った思い出の球場。試合前、再び同じ球場に立ち「青森で試合ができることがうれしい」と話し、「地元の人に全力のプレーを見せたい」と臨んだ。
 試合後は、地元で勝利を飾ることができて、ほっとした様子。「ホームランを打ちたかった。ヒットも良かったけどね」と少しだけ残念そうに、白い歯をこぼした。

デーリー東北新聞社