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代表例は「黒子のバスケ脅迫事件」実際にあった「嫉妬事件簿」

6/29(木) 18:30配信

ホウドウキョク

社会的成功者への嫉妬が生み出した脅迫事件

嫉妬という感情は「相手を見返してやる」「自分も頑張ろう」という原動力になる一方、嫉妬の対象への攻撃性を生み出す危険性もある。いきすぎてしまえば、事件に発展することもないとは言い切れないだろう。

「セクハラ事件簿」はこちら

アディーレ法律事務所の吉岡一誠弁護士に、オトコの嫉妬が原因で起こったと考えられる判例を教えてもらった。

「小さないざこざであれば、裁判にまで発展せず話し合いで和解するケースが多いですが、嫉妬が動機になって刑事事件にまで発展しているケースもあります。例えば、東京地裁で2014年8月21日に判決が出た『黒子のバスケ脅迫事件』は、嫉妬が生み出した事件といわれています」(吉岡弁護士・以下同)

同事件は被告人が、漫画『黒子のバスケ』作者が在籍していた大学に硫化水素を発生させた容器を置く、同漫画のイベント主催者にイベントの中止を求める脅迫文書を送る、同漫画に関連するお菓子に毒物を混入し販売会社に「食べたら死ぬ」などと書いた脅迫文書を送るなど、8件にも及ぶ脅迫行為に及んだ事件だ。被告人には威力業務妨害の罪で、懲役4年6カ月の判決が下っている。

被告人が冒頭陳述で「自分が『手に入れたくて手に入れられなかったもの』を全て持っている『黒子のバスケ』の作者の藤巻忠俊氏のことを知り、人生があまりに違い過ぎると愕然とし、この巨大な相手にせめてもの一太刀を浴びせてやりたいと思ってしまったのです」と語ったように、犯行動機には社会的成功者である作者に対する嫉妬が含まれていたと考えられる。

肉親に対する嫉妬が暴力行為に至ったケース

「黒子のバスケ脅迫事件」における被告人と被害者は互いに面識はなかったが、過去には肉親に対する嫉妬が事件に発展したケースもあるそう。

「2001年10月29日、弟が兄に包丁を突き付けるという事件が起こりました」

消費者金融に融資を断られるなどして経済的に困窮し、精神疾患も患っていた被告人が、健全な家庭を築いていた実兄に対する嫉妬の感情から、実兄に文化包丁を見せつけて脅迫した事件だ。傷害事件にまでは至っていないが、銃砲刀剣類所持等取締法違反、及び暴力行為等処罰に関する法律違反で、懲役1年・執行猶予3年という判決が下された(神戸地裁2002年1月10日判決)。

「嫉みの感情を抑えきれず、実兄を困らせてやりたいという動機を被告人が語っているように、兄弟間の格差に基づく嫉妬が根底にある事件です」

肉親だからといって、嫉妬の対象にならないわけではない。身近な友人や同僚にも置き換えられる事件といえるだろう。

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最終更新:6/29(木) 18:30
ホウドウキョク