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縛りが鍵!? 超人気レース「スーパーGT」を支える2つのルールとは

6/29(木) 17:46配信

オートックワン

スーパーGT、四半世紀にわたる人気のカギ「2つのルール」とは!?

超人気レースである「スーパーGT」をGT300クラスを通して理解するコラム。

第2回目は、スーパーGTの人気を支える2つのルールについてお話しよう。

>>スーパーGT 第3戦 オートポリスの様子を写真で見る

スーパーGTは今年で24年目を迎える長寿カテゴリー。それは、人間で言えば生まれたばかりの子供が成人を迎え、さらに4年経って「そろそろ結婚ですかね~」と言われてしまうほど長い年。ざっと四半世紀! という長さである。

そのスーパーGTが、どうしてこれだけの期間、人気を保つことができたのか?

その影には「性能調整」と「ウェイトハンディ制」という、ふたつの大きなルールがあったのである。

縛られるからこそ面白い!? 1つ目のカギ「性能調整」とは

「性能調整」とは、文字通りマシンの性能を主催者が調整することである。

その狙いは一定のマシンがひとり勝ちしないこと。現在、GTではこれをバランス・オブ・パフォーマンスを略して「BoP」と呼んでいる。

もともとレーシングカーは、ルールによってそのサイズや車高、エンジン排気量などが決められており、これに即してチームやメーカーがマシンを作る。

しかし、それだけだとより多く資金を投じたメーカーが勝つ可能性が高くなり、結果開発競争が激化する。そして、「開発競争が激化するとレースは廃れる」というのは、歴史が物語る事実である。

直近で言えばグループAやJTCC(全日本ツーリングカー選手権)、また第一期DTMを国際レース化したITC(インターナショナル・ツーリングカー選手権)が、参戦コストの高騰でエントラントの首を絞める結果となった。

こうした状況を、はた目で見ていたGTアソシエーション(GTA)は、自らのレースにBoPを盛り込んだのである。参戦車両の性能をルールで拮抗させれば、開発競争は抑制され、レースでは激しいバトルが展開されるからである。

マシンの性能を一番調整しやすいのはエンジン。そこで、GTAはリストリクター(制限装置)を採用し、そのパワーを絞った。

現在GT500クラスでは、これを燃料噴射に装着し(燃料流量リストリクター)、GT300クラスでは吸気口の大きさに用いている(吸気リストリクター)。それ以外にも、必要であればウェイトを搭載したり、空力やタイヤ径などにも制限を設けた。

ちなみに、JAFーGT/JAFーGT MC(マザーシャシー)と、FIA-GTは、GTAが性能調整を行う。 そして、“外来種”であるFIA-GT3車両については、ブランパンGTシリーズをオーガナイズしているSROモータースポーツグループのBoPを採用した。

よって、FIA-GT3車両を選んだチームは、シーズン前にSROが発表するBoPによって、マシンの性能が左右されてしまう。また、それでも調整できなかった場合は、シーズン中の改訂も行われる。

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最終更新:6/29(木) 17:50
オートックワン