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《ブラジル》在外公館長表彰を女性8人に=日系女性活躍のお手本

6/29(木) 21:36配信

ニッケイ新聞

日本人の精神伝える重責感じる

在サンパウロ総領事館(中前隆博総領事)は「平成29年度在外公館表彰伝達式」を、在サンパウロ総領事公邸で20日に行った。今回は、日伯関係及び日系社会で活躍する8人の受賞者全員が女性という華やかな式典となった。

 中前総領事は式典で「活躍する女性を代表して賞を受けて頂いた」と語り、サンパウロ市に女性の銅像が八つあることに触れ、受賞者数を説明した。関口ひとみ首席領事も「皆さんは黄金の女性です」と称賛すると会場からは温かい拍手が送られた。

 安倍首相の「女性が輝く社会」という旗印のもと、活躍する女性が増えつつあることに同総領事は触れ、「日系社会の女性活躍のお手本」と称賛した。和やかな雰囲気のなか各受賞者が挨拶し、喜びを語った。

 サンパウロ市立劇場合唱団で首席指揮者を務める宗像直実さん(62、広島県)は「大変名誉なこと。音楽は国境を越え、人々の心を一にするもの。合唱団は80年の歴史を持つが今はガタガタ。立て直して行きたい」と顔を綻ばせた。15年までの約20年間、サンパウロ州立交響楽団の合唱団指揮者として名声を築いた。その手腕が買われ、市合唱団の首席指揮者に任命された。

日本人の精神伝える重責感じる

 ブラジル日本移民史料館の運営委員会副委員長を10年務めてきた山下リジアさん(67、二世)は、「先人への表彰を代わりに頂いているよう」と語り、「日本人の精神を伝えてゆくことの重責を感じる」と受賞を謙虚に受け止めた。

 乗船者名簿のデジタル化プロジェクトから関わり、同館を訪問する皇族方や政府要人らを案内してきた山下さん。秋篠宮同妃両殿下が同館を視察された際は、「事前に歩数や説明時間も計算し、過不足なく時間ぴったりに説明できるよう準備をした」と懐かしむ。

 「〃生きた史料館〃にするには、研究所が必要との議論が設立当初からあった。来年は落成40周年。研究所設立に向けて尽力していきたい」と抱負を語った。

 その後の懇親会では、家族や関係者に囲まれて受賞者は喜びに浸り、終始和やかな雰囲気で式典は幕を閉じた。

 受賞者は以下の通り(以下、敬称略)▼山下リジア玲子(ブラジル日本移民史料館運営委員会副委員長▼島田梅エリザベッチ(紅茶「おばあ茶ん」生産者)▼中川郷子(カエルプロジェクト代表)▼中平眞理子(歌手)▼原マリコ・ルシアネ(カンポス桜ホーム長)▼山本五月子(憩の園事務局長)▼藤村ゆり(サンタクルス病院ジャパンデスクマネージャー)▼宗像直実(サンパウロ市立劇場合唱団首席指揮者)

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最終更新:6/29(木) 21:36
ニッケイ新聞