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原発事故、初の刑事責任判断へ 東電旧経営陣3人、30日初公判

6/29(木) 11:40配信

福島民友新聞

 津波対策を怠り福島第1原発事故を引き起こしたとして、業務上過失致死傷罪で強制起訴された勝俣恒久元会長(77)ら東京電力の旧経営陣3人の初公判が30日、東京地裁(永渕健一裁判長)で開かれる。原発事故を巡って刑事責任を問う裁判は初めて。大津波を具体的に予測できたかを争点に、検察官役指定弁護士と弁護側の主張が真っ向から対立する構図で公判が展開される見通しだ。
 他の2人はいずれも東電の原子力・立地本部長を務めた武黒一郎(71)と武藤栄(67)の両元副社長。3人は「大津波は予測できなかった」などとして無罪を主張するとみられる。
 指定弁護士が3人の過失を立証するには〈1〉大津波の襲来の可能性があることを具体的に認識していた〈2〉予想される津波の被害を防ぐための対策を取らなかった―の2点を明らかにする必要がある。ただ事故を捜査した東京地検は起訴を見送っており、3人の刑事責任を立証するのは難しいとの見方もある。指定弁護士の立証が注目される。
 公判には東電関係者や地震、津波の専門家らが証人として出廷する予定で公判は長期化しそうだ。

福島民友新聞

最終更新:6/29(木) 11:40
福島民友新聞