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カル・クラッチロー、同郷の後輩を擁護「アプリリアは、サム・ロウズにもっと時間を与えてやるべき」/MotoGP

6/29(木) 20:30配信

motorsport.com 日本版

 今シーズン、Moto2クラスから昇格しMotoGPデビューを飾ったサム・ロウズ。彼はアプリリアと2年契約を結んでいるにもかかわらず、ここ数週間で彼がそのシートにふさわしいことを証明するというプレッシャーが増してきた。

【写真】2011年、MotoGPデビュー当時のカル・クラッチロー(テック3ヤマハ)

 ロウズは、先週行われたオランダGPで予選Q1を初めて突破し、自身最高の10番グリッドを獲得した。その2週間前に行われたカタルニアGPでは20番グリッドだったにもかかわらずだ。しかし、決勝では15番手走行中に転倒を喫し、リタイアとなった。

 アプリリア・レーシングのマネージャーであるロマーノ・アルベシアーノは、チームがロウズの後任候補としてアルバロ・バウティスタ(現アスパー)やダニーロ・ペトルッチ(現プラマック)と話し合いを行ったことを認めた。

 motorsport.comがロウズの状況について、同郷の”先輩”であるカル・クラッチロー(LCRホンダ)に聞くと、ロウズは自身のポテンシャルを示すチャンスを十分に与えられていないと感じていると答えた。またクラッチローは、同時にMotoGPデビューした”ルーキー仲間”と彼を比較するのは間違っていると語った。

「ロウズは、公平な機会を与えられていない」

 そうクラッチローは述べた。

「今年のほとんどのトラックで、彼はコース上で走行するよりもガレージで座っている時間の方が長い。それも、彼のせいではなくてね」

「彼のバイクはメカニカルトラブルを抱えていて、彼は自分自身の能力を証明することができなかった」

「アプリリアの気持ちもわかるが、もし彼らが(テック3ヤマハのヨハン)ザルコや(スズキのアレックス)リンスと比べているなら、彼らは間違っている。ロウズとは状況が違うんだ」

「ザルコが乗っているヤマハのバイクは、どれだけ乗りやすいことか。彼をアプリリアやホンダに乗せてみれば、今のようなポジションにはいられないだろう」

「誤解しないでくれ。彼は良いライダーだけど、彼の状況を考慮せずに比較することはできない」

 クラッチロー自身はワールドスーパーバイク選手権から、2011年にMotoGPに活動の場を移した。彼はテック3ヤマハからデビューした当時とロウズの状況を重ね、彼が自分と同じミスを犯していると考えている。

「サムはもっと良くなると思う。ただし、時間が必要だ」とクラッチローは付け加えた。

「彼がやっていることは完全に間違っているというわけではないが、それでも一部は誤りだ」

「僕がMotoGPに来た時の乗り方と全く同じだし、似たような結果だ。僕も同じように全くダメだった。最初の1年は、エルベ(ポンシャラル/テック3代表)とよく話し合った」

「僕はMotoGPを離れ、ワールドスーパーバイクに戻りたいと思っていた。だけどエルベは、僕に『時間が必要だ。残って、落ち着いてやってみろ』と言ってくれた人だった」

「そして、その次の年の開幕戦で4位に入り、そこから10戦連続で完走した。2度の表彰台にも上がれた。経験を積み、時間をかけて改善をする必要がある。アプリリアの人たちは、彼に時間を与えるべきだ」

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