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新たな動物保護センター、殺処分室なし

6/29(木) 6:33配信

カナロコ by 神奈川新聞

 県は28日、建て替え計画を進めている県動物保護センター(平塚市)の新施設の概要を明らかにした。犬や猫を「生かすための施設」とのコンセプトに基づき、現状(最大収容数)の約1・5倍に当たる計165匹を収容できる保護室を整備。譲渡イベントやしつけ教室を開くホール、室内飼育のモデルルーム、ボランティア控室などを備え、屋外のドッグランは災害時のペット受け入れに活用する。11月に寄付見込み額と県費充当額を明示して12月に着工、2019年4月にオープン予定。

 新施設は鉄筋コンクリート造り2階建てで、<split>延べ床面積は2743平方メートル。2階には、冷暖房完備で犬や猫の健康状態に対応できる多様なタイプの保護室を用意し、犬は個室62室・大部屋3室で計75匹、猫は12室で計90匹を収容できる。また、譲渡会や犬のしつけ訓練などを実施する「ふれあいホール」、新しい飼い主に命の大切さを伝える部屋も整備する。

 1階は避妊・去勢手術を施す手術室や検疫室をはじめ、ボランティアの更衣室・控室、研修室を備える。飼育環境や感染予防に配慮する一方、一般の保護センターに設けられている、殺処分するためのガス室や焼却施設は設けない。現施設を取り壊した跡地に整備するドッグランは、災害時の迷子動物や負傷動物の一時保護施設とする。

 整備費は新館の建設費が約14億円、さらに現施設の取り壊しや造成、車庫などで計約4億円と試算。財源を巡っては黒岩祐治知事が殺処分ゼロの継続を目指し、当初見積額の11億円について「全額寄付」とする目標を打ち出したが、15年7月からの約2年間で集まった額は1億7500万円にとどまる。県は19年3月までに2億円集まると見込んでおり、不足額は県費で負担する方針を示している。