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60年の歩み振り返る 県立川崎図書館

6/29(木) 17:47配信

カナロコ by 神奈川新聞

 ◆貴重な写真、刊行物を展示
 来年に開館60年を迎える県立川崎図書館(川崎市川崎区富士見)が、これまでの歩みを振り返るミニ展示を同館2階の展示コーナーで始めた。勤労青少年を対象にした移動図書館といった往時の活動を伝える貴重な写真や、落成開館式の記念品や各種刊行物などを紹介している。

 同図書館は1958年、第2の県立図書館として開館。当初は自然科学、工業部門の図書や雑誌、商工資料を収集する一方で、地元の川崎市の要望も踏まえ文学、児童書など一般図書館サービスも行っていた。

 市立図書館が整備された後は、98年にリニューアルして工業や産業の分野に重点を置いた。富士見周辺地区整備などに伴い、来年5月にはかながわサイエンスパーク(KSP、高津区)に移転、開館する計画となっている。

 ミニ展示で紹介された約200点からは京浜工業地帯の中で地域に貢献した同館の歴史がうかがえる。

 70年から14年間続けた移動図書館「青雲文庫」は勤労青少年向けの貸し出しサービス。工場や寮を車で巡回した時の写真を紹介、「本棚を職場の中に」とのコピーを添えた団体貸し付けを呼び掛ける宣伝ポスターも並ぶ。

 また、開館当初に館外まで続く長蛇の列や、レコード会社3社の解説員とともに新譜を聴くレコードコンサートを収めた写真も紹介している。

 ミニ展示は9月30日まで。同館司書の松本ひかりさんは「2、3カ月かけて倉庫を整理しながら、見つかった写真や資料を展示した。開館以来の入館者数がまもなく1千万人になる。当館の歩みを知ってもらい、親しみを感じてもらえれば」と話している。

 開館時間は、火~金曜は午前9時~午後7時(土日・祝日は午前9時~午後5時)。月曜、第2木曜は休館。