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「格闘技に年齢関係ない」 73歳の柔道家、衰えぬ闘志 7月・沖縄大会で勝利目指す

6/29(木) 19:40配信

沖縄タイムス

 73歳にして、柔道一直線-。沖縄県立武道館で7月1日に行われる県職域・クラブ対抗柔道大会の3部に、73歳の山口勲さん=那覇市=が出場する。山口さんが通う伊志嶺道場(市古島)の道場主で、県柔道連盟副会長の伊志嶺朝雄師範(70)は「73歳でこの大会に参加するなどという話は聞いたことがない」と話し、活躍を期待した。(社会部・川野百合子)

 山口さんは初段。中学入学と同時に柔道部に入り、県内柔道界の発展に尽力した故玉城盛源さんの道場にも通うほど熱中した。高校1年の時には初段を取り、「筋がいいと褒められたこともあった」という。

 しかしローマ五輪前年の1959年、国内の一流体操選手らが来沖した。那覇高校での演技を目の当たりにした山口さんは「代表選手らのほれぼれする演技に心を奪われてしまった」。これを機に、体操部へ移籍してしまった。

 以来、柔道着に袖を通すことはなかったが定年退職後、「人間は健康が一番大事。年齢は自分で決めるもので、『年だな』と思うと細胞も弱ってくる。体を鍛え直そう」と発奮。自分の考えを実証しようと2015年7月からキックボクシングのジムに週3回通い始め、さらに16年4月に伊志嶺道場の門をたたき、柔道を再開した。

 7月1日の大会は、県内各地のチームが団体戦で覇を競う。山口さんが出場する3部は3人1チーム。3人の合計段数が3段以下との制限はあるが、これまで地域の柔道クラブ、大学や警察、警備保障会社らの“猛者”らが出場してきた。

 しかし「格闘技に本来、年齢は関係ない。やるからには思い切りぶつかって勝利を目指す」と闘志を燃やす。

 伊志嶺師範は、柔らの道を突き進む山口さんに「勝ち負けも大切だが、諦めず粘り強く続けることが大事。73歳で練習に汗を流す姿勢が素晴らしい」とたたえる。同道場の指導員、嘉数直也さん(35)は「下の世代にも良い刺激。80歳になっても試合に出続けてほしい」とエールを送った。

最終更新:6/30(金) 13:25
沖縄タイムス