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宮森の悲しみ伝えたい・・・キッズシアター復活 子どもの思い大人動かす 沖縄の米機墜落、劇で表現

6/29(木) 12:05配信

沖縄タイムス

 沖縄県うるま市石川の小中学生でつくる劇団「石川ひまわりキッズシアター」は28日、伊波小学校で、1959年6月30日に起きた石川・宮森小学校への米軍戦闘機墜落を題材にしたオリジナルミュージカル「私たちの空」を上演した。劇団は1月、事務局の継続が難しいとの理由で解散。だが、子どもたちから「大人の都合で決めないで」「もっと宮森のことを伝えていきたい」との声が相次いだ。事務局を変えて再結成し、この復活公演で新たなスタートを切った。(中部報道部・大城志織)

 劇団は2012年、音楽やダンスの好きな市石川の子どもたちで結成。だが、事務局を務めるNPO法人石川・宮森630会の久高政治会長が「墜落60年に向けた企画の準備などで、事務局運営が厳しい」と解散を決め、5周年を迎えた1月の公演で幕を閉じた。

 だが、メンバーは納得がいかなかった。宮森小出身で石川中1年の金城南和さん(13)は「大人の論理や都合で、勝手に解散を決めないで」と大人たちを批判した。「宮森のことをまだ知らない人、いまだに墜落の悲惨さを思い出して涙を流す遺族もいる。絶対に忘れてはならないし、ずっと伝えていくために劇団を続けたいと思った」。他のメンバーも同じ思いだった。

 久高会長は、意見を聞かずに解散を決めたことを子どもたちに謝罪。そして新たな事務局長には市ジュニアオーケストラの団長で墜落当時、宮森小1年だった上間順一さん(64)が手を挙げた。「子どもたちの声を聞き、ここで終わらせてはいけないと思った」と語る。3月の総会で再結成が決まった。

 現在メンバーは小4から中2までの9人。来年2月に小那覇舞天の劇も予定している。この日の上演後、上間事務局長は「うるま市石川以外でも公演し、多くの人に墜落の悲惨さや平和の大切さを伝えていきたい」と抱負を語った。

最終更新:6/29(木) 12:05
沖縄タイムス