ここから本文です

白山の水、頂上へつなぐ 恵みに感謝「お水返し」

6/29(木) 16:02配信

北國新聞社

 白山開山1300年を記念し、手取川河口域でくんだ白山の伏流水を山頂へと運ぶ「お水返し」が29日、白山市内で始まった。23人のランナーが分担し、たすきとともに伏流水の入った竹筒を携えて約70キロの道のりを走破する。7月1日から始まる本格的な登山シーズンを目前に控え、地元関係者は霊峰がもたらす水の恵みにあらためて感謝し、節目を迎えた喜びをかみしめた。

 イベントは白山開山1300年記念事業(北國新聞社特別協力)の一つとして行われ、実行委員会が企画した。かつて石川県庁があった美川南町の石川ルーツ交流館で開催されたオープニングセレモニーで実行委会長の山田憲昭白山市長は「われわれは水によって生かされ、伝統、文化を育んできた。次の1400年に向けてたすきをつなぎ、水の恵みに感謝したい」と強調した。来賓の谷本正憲知事らが祝辞を述べた。

 続いて山田市長らがたすきに署名し、交流館の玄関前にある井戸で伏流水をくみ上げた。関係者はそろって約500メートル離れた県営手取公園右岸園地に移動し、谷本知事が第1走者の源康憲さん(33)=白山市森島町=にたすきをかけ、伏流水が入った竹筒を託した。

 スタートはランナー23人全員で行った。3年前、美川でくんだ海水を持ち、走って山頂まで一人で登った経験がある源さんは、最初の約2キロを走り終え「今回はチームとして無事に水を届けたいという思いで走った。記念すべきリレーのトップを任されて光栄です」と笑顔を見せた。

 「お水」とたすきは、29日午後5時ごろに初日のゴールとなる市ノ瀬ビジターセンターに到着する。30日は早朝に最後のランナーを務める市職員が同センターから登山口の別当出合に運び、午前8時半から、「お水」を持った山田市長らが山頂を目指して登山を開始。7月1日の早朝、白山室堂付近に設置されたモニュメントに水をかける。

北國新聞社

最終更新:6/29(木) 16:02
北國新聞社