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やる気なし?いや満々 ゆるキャラしんじょう君の隣に このロンゲ男 市長はひと言「伝説をつくりなさい」

7/2(日) 7:00配信

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 皆さん、どこかでこのキャラクターを見たことはないでしょうか? 高知県須崎市の「しんじょう君」。市内の新荘川で最後に目撃されたニホンカワウソという設定です。2016年の「ゆるキャラグランプリ」で優勝したかわいさもさることながら、気になるのがいつもそばにいる長髪の男性。いったいどんな人? ということで、須崎市へ会いに行ってきました。(朝日新聞高知総局・佐藤達弥)

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ロンゲの理由は「合理的だから」

 須崎市は高知市から西へ車で40分の太平洋岸にあり、人口約2万3千人。海の幸に恵まれた高知の中でも指折りのおいしい魚が味わえる街で、カツオや伊勢エビ、カンパチ、タイなどが名物です。


その男性は市役所にいました。守時健さん(31)。名刺を受け取ると、「元気創造課」とありました。市への観光やふるさと納税のPRなどを担う部署だそうです。

 175センチ、62キロのスリムな体。この日の取材時は襟を立てたカーディガン、細身のパンツという服装でした。ゆるいウェーブの長髪は入庁2年目からだそうで、「市内の理髪店でパーマをかけてもらってます」。
 何でロンゲなんですか。
 「合理的だから」
 口数は少なく、声のトーンも体温の低い感じですが、何でも答えてくれます。「髪形のおかげで僕が印象に残れば、しんじょう君を覚えてもらえる。もし市民課に配属されたら髪を短くしますよ」

 守時さんの仕事は、しんじょう君の「通訳」ということになっています。公式ツイッターでつぶやく内容や、どんな時間につぶやけば多くの人が読んでくれるかなどもしんじょう君にアドバイスしています。
 ほかにも活動計画づくり、公式ブログの執筆などを担っています。つまりはしんじょう君のマネジャー役。ゆるキャラグランプリで優勝してから、テレビCMへの出演などでますます多忙になりました。

「見た目はアレだけど、すごく考えている人」

 ネット上には「しんじょう君のイケメンなアテンド」として、まとめ記事まであります。ご当地キャラ関連のイベントで、守時さんのグッズが販売されたことも。2017年5月には、ユニークな市井の人々を紹介する「日本テッパン遺産」(テレビ朝日系)でも守時さんが「やる気ゼロ!? ご当地ゆるキャラ紹介人」として取り上げられました。


 ご当地キャラのファンたちにもよく知られた存在です。高知市の優勝パレードに神奈川県から駆けつけた40代の女性会社員は「見た目はアレだけど、すごく考えてる人」と言います。
 理由を尋ねると、「ご当地キャラのスタッフどうしで仲良くなるのがうまい。ファンの顔も一人一人覚えていてくれるんです」。
 守時さん自身はこう語ります。「ご当地キャラが集まるイベントに行くと、全てのキャラと付き添いのスタッフにあいさつして回るんですよ。交流が生まれれば、お互いの地元のイベントに出演したりして助け合えるから」


 須崎市で2016年9月に開かれた「第3回ご当地キャラまつり」には、ふなっしー(千葉県)、ぐんまちゃん(群馬県)、バリィさん(愛媛県)など全国の約110体が集まりました。中四国最大級のご当地キャライベントともいわれ、しんじょう君が各地のキャラと交流を深めてきたことが功を奏しているようです。

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最終更新:7/2(日) 7:00
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