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「恋愛と選挙は、よく似ている」木村草太さんに聞く、騙されない投票

6/30(金) 13:56配信

withnews

 「できるだけ自分を良く見せようとして、嘘をつくこととか誇張をする」。憲法学者で首都大学東京の木村草太教授は、恋愛と選挙は「よく似ている」と言います。それでは、恋愛でも選挙でも騙されない方法ってあるの?(首都大学東京渡邉英徳研究室)

政治に関わるために必要な知識が多い

――若者は、投票に興味がある一方で、選挙に関する知識が乏しいという調査結果があります。

 「単純に、政党や争点などの政治に関わるために必要な知識が多いからだと思います。当たり前ですけど、選挙というか政治についての知識の量と、新聞を購読しているかどうかというのは相関関係があると思いますけれども、大学生は非常に新聞を読む人が少ないですね。ですから当然知識も少ない」

政治経済という科目自体が重視されない

――それでも私たちは、興味のない人にも選挙について知ってもらうには?

「話は複層的だと思いますけれども、まず興味のない人に対して教えていくというような、一定の知識を教育していく局面に限っていうと、まずその側面が必要です。しかし、生々しい争点について適切に教えるというようなことが出来ていないと思います」

「また、その手の知識は少なくとも大学生になるまでの間には、さほど重要視されません。日本の大学の場合、いわゆる政治経済という科目は、必修ではなく、文系の学生でも多くの場合は歴史科目で受験します。政治経済という科目自体が高校生から大学生になるまでの年齢の人にとって重視されないものですね」

投票箱の前で求められるのは光源氏じゃない

――でも18歳になって選挙権を持ち、投票に行くことになり、突然必要な知識になってしまう

「そうです。高校生というのは皆さんも覚えていると思いますけども、古文を読んだりですね、数学の高度な三角関数を解いたり、微分積分をやったり、世界史や日本史の古今東西の歴史を勉強するのが大学入試で、高校生の間にやる勉強っていうのはそういう勉強なわけです」

「一方で、投票箱の前で求められるのは、光源氏の正室の名前とか、ムガル帝国の興亡の歴史ではなくて、生々しい国民年金のありかたとかですね、日本のGDPとか、マクロ経済政策のありかたとか、そういうことが問われるわけです」

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最終更新:6/30(金) 13:56
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