ここから本文です

インドシェアトップ堅持 スズキ、株主総会で方針

6/30(金) 7:48配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 スズキは29日に浜松市中区で開いた株主総会で、主力のインド事業について「市場に合った新商品の迅速な投入」「販売網のさらなる拡張」「生産能力の適時拡大」の3点に注力し、同国のシェアトップの維持を図る方針を示した。市場拡大に伴い競争激化が予想される中、議長の鈴木俊宏社長は「インドはスズキの大黒柱。絶対にシェアトップは渡さないという気持ちでやっていく」と語った。

 同社によると、インド市場には現在、世界的自動車メーカー17社が参入している。今後も経済成長が見込まれるため、新たなメーカーの進出の動きがある上、安全技術や環境規制強化に対応する必要にも迫られている。

 対応策として、首都デリー近くに車の品質管理を行うテストコースや技術開発施設を開設し、迅速、積極的に新モデルを投入する体制を整えた。2020年には販売拠点を現在の2312店から3千店に、修理などを行うサービス拠点を3200店から5千店に増やし、ネットワークの拡大を図る。

 生産体制については20年には同国内3工場の年間生産能力を計200万台とし、販売台数も年間計200万台を目指す計画を示した。

 大気汚染対策として同国政府が普及を期待している電気自動車(EV)については、同国が慢性的な電力不足で、国内全域にわたる充電インフラの整備も必要になるため、「市場ニーズと社会インフラがそろったときに、タイミングをみて販売したい」(蓮池利昭常務役員)とした。



 ■修会長、議長交代で謝辞

 2016年まで40年近くにわたって株主総会の議長を務めたスズキの鈴木修会長は株主総会終了前にあいさつに立ち、株主に対して感謝の言葉を述べるとともに今年初めて議長になった鈴木俊宏社長への支援を求めた。

 修会長は16年の株主総会後、燃費データ不正測定問題の責任を取って最高経営責任者(CEO)を退いた。議長はCEOが務めることになっているため、今回は後任に就いた俊宏社長が初めて議事を取り仕切った。

 修会長は「議長を務めた間、株主の皆さまに協力してもらい、心からお礼を申し上げたい」と謝辞を述べ、「今後もチームスズキを見守り、スズキの業績向上に貢献したい」と語った。その上で俊宏社長に触れ「私同様にご支援とご協力いただきますようお願いします」と呼び掛けた。

静岡新聞社