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風と呼吸を合わせた宮里藍 粘りのプレーで暫定61位発進

6/30(金) 10:03配信

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)

◇海外女子メジャー第2戦◇KPMG女子PGA選手権 初日(29日)◇オリンピアフィールズCC(イリノイ州)◇6588yd(パー71)

【画像】宮里藍、横峯さくらの貴重2ショット

宮里藍は2バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「72」で回り、1オーバーの暫定61位でスタートした。今季限りでの引退を表明してから臨む初めてのメジャー。午前の強風の中を粘り強くプレーし、初日を終えた時点で首位と6打差で滑り出した。

天気予報は良い方に外れ、会場は柔らかな陽光に包まれた。ただ風は、朝から穏やかではいてくれなかった。難しいコンディションで、宮里のスコアが動いたのは前半3番。左ラフから放った第2打が「フライヤーがかかって飛んでしまった」とグリーン左のバンカーに入ると、3打目は止まりきらずにピン奥のカラーへ。パターで1mオーバーさせた後、返しはカップの左フチに蹴られ、ダブルボギーを先行した。

序盤の大たたきにも、今大会がメジャー50戦目という経験は伊達ではない。時折突風を浴びても、判断力は冴えていた。「ティショットで攻めて、セカンドから守りに入る」というのが選択した作戦。「きょうの風の強さだと、セカンドショットを短いクラブで打った方が、傷が浅いと思って。ドライバーは今、振れているので迷いはない」

5番で8mのスライスラインを読み切ってバーディを取り返し、その後は7番(パー3)でグリーン手前からバンカーセーブを見せるなど、我慢した。この日、何度も見せたショットの前に仕切り直すシーン。「突風が吹くとグリーンに全然届かないところもある。3秒、4秒すると落ち着いてくれる」と、風の強弱と呼吸を合わせてプレーを続けた。

第1打をグリーン右のバンカーに入れた終盤15番(パー3)をボギーとしながら、18番(パー5)で1W、3Wとつないでグリーン左のカラーに到達させ、バーディフィニッシュに納得。「難しい17番でのパーが18番につながった」と、207ydと長い終盤のパー3を、1オン2パットでしのいだことに胸を張った。

現役ラストイヤーのメジャーでも、感慨は「特になかった」という。難しく仕上がった名門コースに、これまでと同じように向き合っている。「1ホール、1ホールやっていこうという感じで。気負いもなく、地に足つけてプレーができたと思います」

2日目は、プレー時間帯となる午後に荒天も予想されている。「あしたは天気次第で長い一日になりますね」と表情は引き締まったままだった。(イリノイ州オリンピアフィールズ/桂川洋一)