ここから本文です

千波湖の水質改善へ新装置 県と水戸市、アオコやリン除去

6/30(金) 9:00配信

茨城新聞クロスアイ

千波湖の景観悪化や悪臭をもたらす植物プランクトン「アオコ」の発生を抑えようと、県と水戸市は湖内に「アオコ抑制対策装置」を設置し、7月1日に運転を始める。湖水を装置内に取り込んでアオコを除去するほか、栄養物質のリンも取り除き、水質改善を促す。市公園緑地課は「少しでもアオコの出にくい湖水にしたい」と期待を寄せている。

市は29日、千波湖の南東部に約6メートル四方のステージを設け、装置1基を配置した。装置にいったん湖水を取り込み、アオコやその栄養物質となるリンなどを天然鉱物由来の吸着剤「セラデコン」を使い吸着、分離する。浄化した湖水はそのまま湖内に戻す仕組み。

装置は10月31日まで、毎日8時間稼働させる。処理能力は1日当たり24トン。現在、湖上に設置している湖水を循環させてアオコ群生を抑制する「ジェットストリーマー」計10基の稼働は継続する。

同課によると、アオコは水温上昇に伴い、7~9月ごろをピークに発生し、腐敗すると悪臭を放つ。千波湖では1970年代ごろから課題となっており、これまでもジェットストリーマーや噴水を設置するなど対策を講じてきた。

同課は「今回の装置は、アオコが発生する主な要因となるリンを取り除くことができる。水質環境が改善されるので、アオコが発生しにくくなる」と説明する。事業費は2300万円で、このうち半分は県の森林湖沼環境税を活用する。(前島智仁)

茨城新聞社