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家電の世界で新しい動き、PB家電が消費者のニーズ捉える?

7/2(日) 11:40配信

THE PAGE

 このところ家電の世界で、新しい動きが広がっています。生活用品大手のアイリスオーヤマが、今年から大型白物家電の分野に参入するなど新規参入のメーカーが出てきていることに加え、量販店がPB(プライベートブランド)の家電製品の取り扱いに力を入れています。

 アイリスオーヤマは2009年に家電業界に参入しましたが、小型家電など限定された分野の商品が中心でした。しかし今年の4月に大型白物家電に参入すると発表し、エアコンの販売をスタートしています。

 同社は2013年に大阪R&Dセンターを開設。シャープやパナソニックなど大手電機メーカーの出身者を積極的に雇用してきました。エアコンはすでに確立した技術であることから、経験者を採用し、意思決定のスピードを早めることによって短期間での商品化が可能です。

 通常、大手メーカーでは、新製品開発に2年程度の期間をかけますが、同社は1年で製品化にこぎ着けました。同社は製品ラインナップを拡充し、総合家電メーカーを目指す方針を掲げており、今後も新しい商品の市場投入が続きそうです。

 一方、家電を売る側である量販店にも新しい動きが出てきています。量販店のドン・キホーテがプライベートブランド商品として販売した4Kテレビが、発売からわずか1週間で完売となりました。

 このテレビはドン・キホーテが商品企画を行ったものですが、東芝映像ソリューション製の部品が搭載されており、限りなく東芝のREGZAに近いものと言われています。価格は50V型で5万4800円ですが、REGZAに近い商品がこの価格で買えるのは「コスパが高い」と話題になり、あっという間に3000台を完売しました。

 量販店各社は、以前から日用品のPB商品を積極的に取り扱ってきました。メーカー品と同レベルの商品が安く買えますので、節約志向が強まっている消費者からの評判は上々です。今回、AV機器の分野でもPB商品が話題になったことで、今後、同じような商品を投入するケースが増えてくると考えられます。大手スーパーのイオンは以前からPB家電に力を入れていますが、他の小売店もこの分野を強化してくるかもしれません。

 大手メーカーの製品は、価格が高くて高性能なものが多く、モノがあふれている今の時代においては、一部で消費者ニーズと乖離するケースが見られます。アイリスオーヤマのように新規参入するメーカーが出てきたり、量販店による独自ブランド商品の開発が活発になれば、ニーズを捉えた新しい商品が数多く登場してくるでしょう。選択肢が広がることは、わたしたち消費者にとって歓迎すべきことといえます。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:7/7(金) 6:09
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