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トップ10からは1人…米ツアーでビッグネーム大量欠場のワケ

6/30(金) 12:16配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 今週の米ツアー「クイッケンローンズ・ナショナル」はビッグネームが不在だ。世界ランク1位D・ジョンソン、2位松山英樹、3位J・スピースはもちろん、トップ10で出場するのは9位R・ファウラーだけ。WR50位以内では39選手も欠場する。シード権獲得に厳しい状況が続く石川遼も出場しない。

 大会入場料収入の一部がタイガー・ウッズ基金に寄付されることから、今大会ホストはタイガー・ウッズが務めるが、タイガーもケガでツアーを離脱しており、試合には出場しない。

 すっかり谷間の試合になってしまったが、それも主だった選手が次のメジャー、全英オープンに向けてすでに調整に入っているからだ。

 会場のTPCポトマック・アット・アベニール(メリーランド州)は、06年までケンパー・オープンが開催されていた。

 その後、コース改造が行われ今年からツアー開催コースとして再デビューすることになった。

 総距離7107ヤード・パー70設定で大会が行われ、パー4には13番360ヤード、14番299ヤードといった距離が短いワンオン可能なホールがある。それだけにグリーン回りが難しく、ロングヒッターが攻めにくいレイアウトになっており、全英のリンクスとは趣が全く違って調整に不向きということで敬遠されているようだ。

 ビッグネームになると、メジャー4大会を中心に世界ゴルフ選手権、準メジャーなど高額大会の年間スケジュールを立てていく。すると、どうしてもメジャーとメジャーの間の試合を欠場する傾向にある。WRトップ5が全員欠場する試合は、今大会を含めて8試合あるのだ。

 賞金の問題もある。米ツアーはバブルが続いており、メジャーに勝てばマスターズ198万ドル(2億2176万円)、全米オープン216万ドル(2億4192万円)、全英オープン155万ドル(昨年実績1億7360万円)、全米プロ180万ドル(2億160万円)と高額な賞金を手にできる。

 今大会優勝賞金の124万2000ドル(1億3910万円)では、見劣りするということだろうか。

(ゴルフライター・吉川英三郎)