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今季ワースト7連敗 貧打の虎打線治療法

6/30(金) 16:31配信

東スポWeb

【伊勢孝夫「新IDアナライザー」】阪神が29日の中日戦(ナゴヤドーム)を0―2で落とし、今季初の同一カード3連戦3連敗。連敗は今季ワースト更新の7となり、不振の福留を外すなど大幅な打線のテコ入れもむなしい2戦連続の零封負けだ。これで42イニング連続適時打なし。虎はどうなってしまったのか。何がダメなのか。本紙評論家の伊勢孝夫氏がズバリ原因を指摘した。

 金本監督は打線を組み替え、何とか手を打とうとしているが、現状は重症といわざるを得ない。その最大の原因は各打者の選球眼の悪さだ。バッター有利のカウントでことごとくボール球を振って“自滅”に近い凡打を繰り返している。打線が不振のときほど「打ちたい。打ちたい」と気持ちばかりがはやってしまうが、それで結果が出るほど甘い世界ではない。

 野手陣はまず打撃練習で徹底して逆方向へ打つべき。長くボールを見る意識を持つことができるからだ。阪神ベンチには“捨てる勇気”を持てとも言いたい。この日の相手先発・大野ならば、徹底してシュートは振らないなど捨てる球を作るということ。狙い球を絞ることも大事だが、結果が出ず疑心暗鬼のときはそうした決断は難しい。逆にある球種を捨てることで頭が整理できることもある。

 最低限の仕事ができていない点も今の阪神のダメなところ。8回無死二塁で俊介が中飛に倒れ、結局この回は無得点に終わったが、ここは最低でも進塁打を打たないといけない場面。クリーンヒットで点を取るだけが野球ではない。ましてや打線が不調ならば犠打や進塁打の重要性はいっそう増す。いま一度基本に忠実にいくべきだ。

 打順も改善の余地ありだ。原口や中谷に4番は荷が重い。福留以外に4番を任せるならば糸井しかいない。不調ではあるが、実績からいって相手バッテリーに脅威を与えることができる。好調の鳥谷を3番にして2人を並べたほうがいい。

 7連敗といってもまだ貯金5で2位。投手は盤石だけに打線が復調すれば、まだまだ挽回の余地は十分にあるはずだ。

 (本紙評論家)

最終更新:6/30(金) 16:58
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