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【二宮寿朗の週刊文蹴】18番目の座「がっぷり組んで」決めるべき…J1参入プレーオフ

6/30(金) 12:04配信

スポーツ報知

 いいとこ取りの「折衷案」というよりは「妥協案」に近い気がする。

 Jリーグは27日の理事会において来季からの「J1参入プレーオフ(仮称)」実施を決めた。

 J1の下位3チームが自動降格する制度が変更され、簡単に言えば下から3番目の16位チームがJ1昇格プレーオフ(J2の3~6位によるトーナメント)に加わり、勝ち上がってきたチームと“決勝戦”を行うというものだ。

 制度の見直しに迫られていた。昇格プレーオフ組は今季こそC大阪が奮闘しているものの、昨季まで4年連続で最下位。1年でJ2に逆戻りしている。変更に話が及ぶのは当然だった。

 今回の決定はJ2の興行的な側面も配慮されたと考えていい。J1より4チーム多い22チームで構成されており、終盤のプレーオフ出場を懸けた争いは「消化試合」を減らすとともに盛り上がりを見せてきたからである。

 J1としては自動降格を1枠減らせ、J2としては定着してきたプレーオフを継続できる。収まるところに収まった感じはある。

 だが、どうもしっくり来ない。

 「昇格プレーオフ」で勝ち上がってきた18番目のチームがJ1で結果を残せなかったことを踏まえれば、現状ではJ1の16位とJ2の3位による直接対決の入れ替え戦が妥当だと考える。「ときの勢い」より「がっぷり組む」にプライオリティーを置いて18番目を決めることで、制度変更の意図も明確になる。

 しっくり来ないと言えば、昨季まで2年間実施した2ステージ&チャンピオンシップ制度も同じ。年間勝ち点を優先するのでは、ステージ優勝しても喜びにくい。作り手も受け手も全員を納得させようとして、逆に複雑にしてしまった印象だ。

 ファンの目線に立てば制度はなるべく分かりやすく、シンプルにしたほうがいい。(スポーツライター)

最終更新:6/30(金) 12:04
スポーツ報知