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工学院大、豪大陸縦断に向け新ソーラーカー発表 足立梨花さんが応援大使就任 /東京

6/30(金) 14:43配信

みんなの経済新聞ネットワーク

 工学院大学八王子キャンパス(八王子市中野町)に拠点を置く「ソーラーチーム」が6月29日、オーストラリア大陸約3000キロをソーラーカーで縦断する「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ(WSC)」参戦に向け、新型ソーラーカー「Wing(ウイング)」を発表した。(八王子経済新聞)

女優の足立梨花さんが応援大使就任

 2013年にWSCに初参戦した同チーム。前回大会の2015年は実用車に近いレギュレーションが設定されている「クルーザークラス」に挑戦。クラス最速でゴールしたものの、最終順位では2位となる波乱の結果となった。

 今秋の大会では「チャレンジャークラス」に参戦する同チーム。新たに開発された「Wing」は単胴型で全長=約5メートル、幅=約1メートル、高さ=約1メートル。今大会のレギュレーションから太陽電池の面積が縮小し、代わりに車体の寸法制限が大型化したことを受け、ソーラーパネルが搭載される羽の部分を3次元曲面に設計。空力性能も向上させるなど各所に工夫を凝らしている。

 製作には大手企業も協力。帝人グループが車体に使われる超軽量の炭素繊維「テナックス」を提供するほか、大会スポンサーでもあるタイヤメーカーのブリヂストン(中央区)は、タイヤ「ECOPIA(エコピア) with ologic」などを供給。太陽光発電システムなどを手掛けるサンパワー・ジャパン(港区)、ベアリングメーカーとして知られるNTN(大阪市西区)などもチームをサポートする。

 「Wing」について、チームリーダーの機械工学専攻で修士2年の中川拓朗さんは「2009年のチーム設立時から独創的なオンリーワンの車体を作ることはチームの理念であり、ミッション」とアピール。女性初のドライバーとして参加する学部3年生の石川はるかさんは「チームの意思を『Wing』に伝えられるように全力で運転したい」と話す。

 当日はチームの応援大使に就任した女優の足立梨花さんも登壇。監督を務める同大機械システム工学科の濱根洋人准教授は足立さんの大使就任に「個人的な趣味」と明かし会場から笑いを誘った上で、「勝利の女神はチームに絶対必要。そして、ソーラーカーを子どもたちに広めていくためにも足立さんの力が必要だと思いお願いした」と話す。

 「初めて飛び込んでみたソーラーカーの世界だったが、応援大使というきっかけをいただけたことで詳しく知れた」と足立さん。「目の前でソーラーカーや活躍している皆さんを見ることができたので、もっと応援することで、世界で優勝できるように頑張ってほしい」と奮起を促した。

 今秋の大会に向け、「世界の1位・2位・3位は非常にレベルが高い。今回はレギュレーションが大きく変わったので、普通の車を作っても勝てない。常識をくつがえすようなものにしたら、あの形になった。総合的にバランスを取らなければならないところで学生が苦労して仕上げてくれた」と濱根准教授。

 WSCはオーストラリア北部のダーウィンから南部のアデレードまでの約3000キロを走破する世界最大のソーラーカーレース。2年ごとに行われており、今年で13回目。10月8日~15日の日程で、「チャレンジャークラス」「クルーザークラス」「アドベンチャークラス」の3つのクラスで争われる。

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