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「私とともに魂を燃やし、歩んでくれた妻に改めて感謝を表明する次第です」…ひふみん一問一答その2

6/30(金) 17:36配信

スポーツ報知

 63年に渡る現役生活を終えた棋士・加藤一二三九段(77)が30日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で引退会見を開いた。

 ◆ひふみんに聞く(その2)

 ―伝説の十番勝負もありました―

 「昭和57年の名人戦ですけども。その前の昭和52、3年あたりは共同通信社主催の棋王戦というタイトル戦でですね。中原さんに勝ち、大内(延介)さんにも勝ちですね。こういったことで名人戦の前に中原さんには棋王戦、王将戦、全部タイトル戦で勝っていましたから自信あったんですけど、とは言いながら、中原名人は絶対王者。私は中原さんに対して最大の自信はあったんですが、中原名人は名人戦となると、2割方、力をアップしてくる。名人戦こそ中原さんの最後の砦だったので、そう簡単には勝たせてくれないと思ってましたけれども、負ける気はしなかった。ついに、4月31日の夜の9時についに(タイトルが)実現しましたけど、私は『ああ、そうか』と叫びました。と言うのは、そうだ、タイトル取った以前に魂を燃やして戦ってきたけど、『やった、名人倒せた』と叫んだんですね」

 ―今、寂しさは?

 「私は常日頃、思ってるんですけど、棋戦を長年に渡って取材してくれた方たち、支えてくれた新聞社の方たち、スポンサーの方たちに深い、深い感謝の思いを持っていましたけど、改めて、ここに心からの謝意を申し上げる次第です。我々がいくら頑張っても、棋戦を伝えて下さる新聞社、報道機関、スポンサーの方たちの支援、理解がなかったら、はっきり言って成り立たないわけですよね。だから、私はそう言った日本の将棋文化をなんとか発展させようという考えのもとに各新聞社幹部の方々、棋戦を伝えて下さっているトップの方たちに感謝し、その付託に答えて私は勝った数が、え~、1324回勝ってますし…。今まで国からは紫綬褒章をいただき、バチカンの聖ヨハネ・パウロ2世からは勲章を賜っていまして、それなりに私の将棋人生は、かなりの成果を上げたと思っています」

 ―なるほど―

 「とは言いながら、それはひとえに親切にして下さった方々。長年に渡って私とともに魂を燃やし、ともに歩んでくれた妻に改めて感謝の気持ちを表明する次第です」。

最終更新:6/30(金) 17:37
スポーツ報知