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【映像】人生の最期をペットと一緒に タスマニアの心温まるサービス

6/30(金) 10:39配信

AP通信

ホバート、オーストラリア、6月13日 (AP)― 生命を脅かす病気に直面している患者にとって、緩和ケア施設に入居するという現実が絶望的な気持ちさせるそうだが、多くの患者にとって可愛いペットと別れることがその絶望感を一層強めることになっていると言う。

オーストラリア本土南東部の南方海上にあるタスマニアで、一人の女性が緩和ケア施設にペットを届けるボランティアベースのサービスを始めて注目を集めている。

キンバリー・エルフォードさんは、ペットタクシーの運転手としてペットの送迎を仕事にしている。それが、最近受けた1件の依頼がきっかけで発奮し、ペットタクシーをさらにペットに特化したサービスを始めた。そのきっかけとなったのが、「タスマニア北部のバーニーから、ペット2匹を飽和ケア施設まで届けてもらえないか」という依頼だった。

そこで、死期を迎えた患者が、残りの人生を積極的に生きていけるように支援する方法として、僻地の施設に離れ離れになったペットを届けるボランティアをオンラインで募ったところ、2日でボランティアを志願する返事が数百人から届いた。

エルフォードさんの募集に応えた1人、ジャナイン・コーニッシュさんは応募の動機をこう説明する。「最近父が亡くなりました。最後の最後までペットの猫と一緒でしたが、ペットと一緒にいることはとても重要だったと言っていました。猫がいなかったら、施設の生活はストレスが溜まったことでしょう」

飽和ケア支援団体は、人生の最期を迎える患者にとって、ペットの持つ精神的な癒やしや、ストレスを和らげる効果の大きさを認めている。

タスマニアのような本土から離れた島の施設に入居することは、家族と離れ離れになることを意味する。「患者のストレスは大変なものです」と言う「飽和ケアタスマニア」のコリーン・ジョンストンさん。「ペットしかいないという患者は非常に多いですよ。特に、伴侶に先立たれた患者の相手はペットしかいません」。ペットオーナーは、そんなときこそ一緒にいたいとペットの重要性を強調する。

ペット犬の飼い主は、「素晴らしいアイデアだと思う」とエルフォードさんが始めたボランティアサービスに諸手を挙げて賛成する。「ペットは家族の一員のようなものですよ。ペットには人を癒やす効果があり、ペットと一緒にいると寛げますからね」。「上質な人生の終わりは、だれしもが願うことだからね」と別の人も口を揃える。

「ペットセラピーとかボランティア・サービスといったアイデアは、死期間近の患者をペットと一緒にしてくれる。私達もコミュニティーの一員として飽和ケア患者の力になるべきです」と前出のジョンストンさんも指摘する。ペットは、最も必要とされるときに人を癒やしてくれる。

(日本語翻訳 アフロ)

最終更新:6/30(金) 10:39
AP通信