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こけら落とし目前なのに… 太田市民会館 ロビー床がひび割れ 補修後も跡残る

6/30(金) 6:02配信

上毛新聞

 4月に開館した群馬県の太田市民会館(太田市飯塚町)で、1階ロビー床の全面に複数のひび割れが生じていたことが29日、分かった。市と設計者、施工者の3者で協議し補修したものの、ひびの跡は残ったまま。ひび割れの可能性は設計段階で指摘されていたといい、芸術文化活動の新たな拠点として整備しただけに、見通しの甘さが指摘されそうだ。

◎「鏡面仕上げ」後にコンクリート収縮 原因か

 同館は4階建てで、延べ床面積約8500平方メートル。総工費は約67億円。

 市によると、ひびが生じたのは約350平方メートルのロビー床全体。打設後にコンクリートが収縮したことによるものとみられる。設計段階で東京都内の設計事務所が床に目地のない「鏡面仕上げ」を提案したため、市と施工業者は収縮によるひび割れを懸念。ひび割れ対策を講じるよう求めたが、最終的には当初の設計通りに進めることで3者が合意した。

 完成直後から小さなひびがあり、次第に広がったため、4月末に補修作業を始めた。3者で協議し、市側の補修費用の負担はない。

 同館は7月の本格オープンを前に、チケット販売などの一部業務を始めており、来館者からもひびを指摘する声があった。

 市は、補修の理由を「収縮による細かいひびは想定していたが、歩くと割れ目が広がってしまう状況で見過ごせない」と説明。「修復作業で来館者にご迷惑を掛けてしまった」と話した。

 こけら落とし公演は予定通り7月に行い、貸し館業務も同時に開始する。

最終更新:6/30(金) 11:45
上毛新聞