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【全文】“ひふみん”加藤一二三九段「やる気を失わず、これからも元気に人生を歩む」明るくハキハキと引退会見

6/30(金) 17:23配信

ログミー

将棋界のレジェンド・加藤 一二三(ひふみ)九段が6月30日に引退会見を行いました。「棋士たちの将棋文化を発展させようとする思いに応えてくださった」と、スポンサーや協賛社に感謝の意を示した加藤九段。持ち前の明るいキャラクターも健在に、プロ棋士として過ごした63年間を振り返りました。

加藤九段が引退会見

司会者:6月20日の対局をもちまして現役引退となりました、加藤一二三九段引退会見を行います。

加藤一二三氏(以下、加藤):みなさま、こんにちは。これから引退の記者会見を行います。

記者1:記者会の幹事をしています、共同通信のイケマツです。今日はよろしくお願いします。

加藤:よろしくお願いします。

記者1:加藤九段の63年、長きにわたる現役生活、20日に終えられまして。今のお気持ちからお聞かせください。

加藤:そうですね、たいへんすっきりした気持ちです。というのは、これからも今までどおり、やる気を失わないで元気よく、これからの人生を歩んでいく気持ちですから。非常にすっきりしています。

記者1:タイトル挑戦した1960年の名人戦から、ずっと大山(康晴)さんと戦ってこられて、1968年にようやく十段戦で初タイトルが取れました。その時のお気持ちというのを振り返っていただけますでしょうか?

加藤:私の棋士人生の人生のなかで、初期の代表的なことはいわゆる十段の獲得で。読売新聞社さんの十段戦、第7期十段戦ですね。第1期から第6期までが大山名人十段だったんですけれども、第7期の十段戦で、私が挑戦者となって、4勝3敗でめでたく十段を獲得したんですけれども。

その第7期十段戦のなかで、一手に7時間考えてすばらしい手を見つけて勝ったこと。それから第6局で、自ら戦ってまして、感動を覚えたこと。この2つによって、私は「将棋というものは深い」、と。

それから将棋というものは、私は感動したので、これを伝えていけば、将棋ファンは私が感動したことに近いようなことの感動を覚えていただけるんじゃないかと思って。

私は将棋の棋士というものの存在、職業棋士としての存在は、立派な将棋を指して、それをファンの方々に大きな喜びを与えることに尽きると思って。

この2つの点が、自ら感動した経験と、一手に7時間の長考をして天来の妙手を見つけて勝ったことによって、いわゆる、そういった経験をしました。同時に、たしか30歳前だったんですけども、これで生涯現役としてやっていく自信が生まれました。

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最終更新:6/30(金) 17:23
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