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ウルトラの聖地に「公認ショップ」開店へ 円谷英二生家跡地

6/30(金) 8:30配信

福島民友新聞

 ウルトラマンの生みの親で“特撮の神様“と称される福島県須賀川市出身の特撮監督円谷英二。その英二が幼少期を過ごした生家跡の建物が7月13日、円谷プロダクションの公認ショップとして開店する。現在、生家跡では親族の誠さん(57)が喫茶店を営み、隣接する建物の一部で英二の遺品などを展示しているが、公認ショップでは限定グッズなどを販売予定。誠さんは「英二さんの創造の原点になった場所。生い立ちを感じてほしい」と話す。

 ■建て替え

 英二は飛行機乗りに憧れて15歳で上京する1916(大正5)年まで須賀川市で過ごした。英二が暮らした糀(こうじ)、味噌(みそ)製造販売の実家は古くなったため建て替えられた。現在、生家跡には建造物が複数あり、その一部で英二の叔父一郎さんの孫にあたる誠さんが2000(平成12)年ごろから「大束屋珈琲(おおつかやこーひー)店」を営んでいる。
 英二とは何度か会ったことがあるが「幼い頃はそれほど特撮の世界にのめり込まなかった」。そんな誠さんだったが、故郷の偉人として市民らが英二を慕う気持ちを感じ、05年ごろから店内で少年期の英二が夢を膨らませた「手回し映写機」など遺品の展示を始めた。現在は全国各地、世界のウルトラマンファンが“聖地“として訪れている。
 英二の偉業をさらに発信するため、誠さんは昨年夏から、喫茶店に隣接する建物の展示スペースを公認ショップにするため円谷プロダクションと協議。英二の生家跡であり、同市がウルトラマンの故郷「M78星雲光の国」と姉妹都市を提携し、街中にウルトラヒーローの立像があることなどから正式決定した。

 ■映写機や書

 ショップは「SHOT M78大束屋」と名付けられ、各種グッズや同市オリジナルの関連製品などを販売する。現在も展示中の手回し映写機や手紙などのほか、英二が上京した1916年の元旦に記した書「斯心奮發誓神明古人有云斃後已」も展示予定。「思いを決めたら一生精進して励むとの決意が字にも表れている」と、誠さんは書を眺めながら英二の偉大さを語る。
 珈琲店とショップは分かれているが、ショップ内でもコーヒーなどを楽しみながら展示物を見学できるようにする。誠さんは「これまではここが生家跡と分からず通り過ぎる人も多かったが、今度は立ち寄ってくれるかな」と期待を寄せる。

福島民友新聞

最終更新:6/30(金) 8:30
福島民友新聞