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去年事故が起きた「ため池」その後の対策は/富山

6/30(金) 20:48配信

チューリップテレビ

 去年6月、70代の夫婦2人が死亡した砺波市の『ため池』で、安全設備の点検が行われました。
 事故のあと、県は、人が近づく恐れがある県内各地の『ため池』について、転落を防ぐための柵の設置を進めています。
 工事がすべて終わるのは、来年度になる見込みです。

 30日朝。『ため池』にむかって黙祷する人の姿がありました。
 「去年、こちらのため池では2人が溺れ死ぬ事故がありました。その後、県は高さ1メートル10センチ、鉄製の柵を設置しました」(越記者)
 事故があったのは、去年6月のことでした。
 砺波市井栗谷で、農業用の『ため池』に誤って落ちた男の子を助けようと、近くに住む夫婦が池に相次いで入りました。
 男の子は助かりましたが、夫婦2人は溺れ、死亡しました。
 
遺族「悲しみは全然変わらないですけど、2人が亡くなったことがこういうきっかけになったんじゃないかと思います」
 当時、『ため池』に柵やロープは設置されておらず、池のふちに設置された水漏れを防ぐためのシートは、滑りやすくなっていました。
 貯水池管理する砺波土地改良区竹部豊一理事「あそこに赤くさびたものがある程度でそれ以外はなんにもなかった」事故がおきたあと、県は、対策に乗り出します。
 県内にある農業用の『ため池』は1921か所。
 このうち民家から500メートル以内にある『ため池』や、公園など人が集まる場所にある『ため池』など、あわせて741か所で、注意を促す看板やロープを設置しました。
 また、この中でも、県や市が地元の管理者と現場の状況を確認し、特に危険だと判断した『ため池』229か所については、転落を防ぐための柵の設置を進めています。
 現時点での対策の進捗率は分からないということですが、今年度中に67パーセントが工事を終える見通しだということです。
 残りの33パーセントについては、事業費が必要となることや、地元の管理者との間で設置にむけた合意形成が必要なことから、来年度にずれこむ見通しです。
 県は、来年度中には229か所すべての工事を終えたい考えです。
 県農林水産部志村和信課長「柵が必要な箇所はないか、今後も引き続き、地元の人との話合い進めて転落防止柵の設置を講じていきたい」遺族や、貯水池の管理者は、柵の設置などのハード面の整備以外にも、するべきことがあると話します。

 遺族「(県などが)対策を今後も進めていくと言っていたので、家庭でも安全意識を高めていきたい」
 貯水池管理する砺波土地改良区「年数がたつと柵が破れてまた事故が起きないとは限らない。メンテナンスと住民の意識の向上が重要」。

チューリップテレビ