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自動運転車開発がアップルを破滅へと向かわせる それはなぜか?

6/30(金) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

・アップルは、自動運転車用のAIシステムを開発している。
・しかし、アップルは出遅れており、追いつくためには多額の資金を投じる必要がある。
・それ相応の自動運転システムを製品化しなければ、投資家からの厳しい批判を浴びるだろう。

【画像】「アップルカー」が実際に道路を走ることはなさそうだ。

アップルのCEOティム・クック氏がブルームバーグのエミリー・チャン氏とのインタビューで語ったところによれば、「アップルカー」が実際に道路を走ることはなさそうだ。

アップルはその代わりに、AI(人工知能)をベースにした自動運転技術の開発に取り組んでいる。

6月5日(現地時間)に行われたインタビューで同氏は次のように述べた。

「私たちは自律システムに焦点を絞っている。自律システムは、私たちが大変重視している中核技術だ。(中略)AIプロジェクトの母体だと考えている」

アップルだけでなくシリコンバレー全体が、自動運転車の開発から軸足を移し、彼らが最も得意とする分野へと回帰しつつある。クック氏のインタビューはそれを明確にした。

例えば、グーグルから独立したウェイモ(Waymo)は2017年6月12日、ポッド型の自動運転車の開発を終了すると発表した。今後は、フィアット・クライスラー・オートモービルズと協力して、自動運転システムの実用化を進めていく。

また、ウォール街のアナリストたちは、500億ドル超の時価総額がありながら、いまだに利益があげられないテスラに関して、自動車メーカーとして投資するのは愚かだと判断。それよりも、同社CEOイーロン・マスク氏がその時価総額を活用して、まったく新たなモビリティやデータサービスのビジネスを築き上げられるかどうかを見守っていくことにしたようだ。

今回のインタビューにおけるクック氏の発言は2通りに解釈できる。

1つは、アップルは、しばらく前からシリコンバレーで話題となっている交通/輸送業界の破壊的革新に本気で貢献しようとしているという見方。

もう1つは、アップルが白旗をあげて降参したという見方だ。クック氏が本気でこの分野に突き進んでいくつもりだとしても、アップルはあまりにも後れを取っている。それに、他社に追いつくために膨大な資金を注ぎ込めば、投資家から徹底的に叩かれるだろう。

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