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もう“ゾンビ”なんて呼ばせない!?玉石混交の中でのアイデア勝負『ディストピア パンドラの少女』

6/30(金) 12:00配信

dmenu映画

ゾンビという題材を映画で初めて取り扱った、怪奇俳優ベラ・ルゴシ出演の『恐怖城 ホワイト・ゾンビ』(1932年)から85年。ホラー映画のサブジャンルの一つである“ゾンビ”はジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』(1978年)をきっかけにパンデミックを起こすがごとくホラー映画の人気者として躍り出たが、死体の腐敗スピードとノロノロとした歩調を合わせるように早々に失速。蘇るまでには『バイオハザード』(2002年)の世界的ヒットを待たなければならなかった。

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『バイオハザード』誕生後のゾンバブル

『バイオハザード』の大ヒットから15年。メジャー、インディペンデントを含めて現在まで製作されたゾンビ映画は、20世紀中に製作されたゾンビ映画の本数を遙かに超えたともいわれており、映画のみならず、漫画、テレビドラマ、小説、ゲームの世界にも幅広く進出する大出世ぶり。『ゾンビ』はザック・スナイダー監督によって『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)としてリメイクされ、近代ゾンビの産みの親ロメロ監督は約20年ぶりに『ランド・オブ・ザ・デッド』(2005年)でゾンビ映画にカムバックした。安倍晋三内閣総理大臣もファンというテレビシリーズ「ウォーキング・デッド」もゾンビジャンルの人気を広げる要因となり、哀川翔主演の『Zアイランド』(2015年)や長澤まさみ・有村架純・大泉洋ら旬の人気俳優たちが出演した『アイアムアヒーロー』(2016年)など邦画でもゾンビがワラワラ増えだした。今では一過性のブームを通り越して、安定のジャンルになったといえる。

第1次ブームともいえる1980年代のゾンビといえば例外はあれど、ノロノロ歩く、頭を破壊しないと倒せない、人肉を喰らう、高度な知能はほとんどないなどの基本的なルールがあったが、21世紀に入ると死体というのがウソのような猛ダッシュ系が主流となり、ルールや設定も独自のものが増えた。見た目や状態はゾンビながらも、呼び名が違ったり、新種が誕生したり、ゾンビ化に至る経緯も様々。製作陣もマンネリ化を避けるかのように知恵を絞りに絞り、生ける屍たちの背中を押している。

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最終更新:6/30(金) 12:00
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