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「社長」西川貴教が語る、ピンチをチャンスに変えたネガティブ力

2017/6/30(金) 10:01配信

BuzzFeed Japan

「ネガティブ」を突き詰める

西川さんは、ネガティブであることを突き詰めることから、反転攻勢を始めるという。

発言の背景にあるのは、自身の経験だ。著書にはこうある。

西川さんは1991年、バンドマンとして上京した。バンドはメジャーデビューを果たすものの「成功」は叶わず、西川さんはバンドを脱退する。そのバンドは、1993年に解散することになる。

そして、細々と一人で曲を作る日々が続く。後に「T.M.Revolution」としてミリオンセラーを連発して、時代の寵児になる西川さんからは想像もできない日々だ。

この挫折経験が大きかった。

「この世界では、言いたいことがあるなら、まず売れないといけないんです」

いつも考えているのは、リスクが低くて、ハイリターンなものはないということです。ネガティブであっても、どこかで賭けないといけない。

僕は一度、バンドで失敗していますから、全力で売れたいと思った。

売れなくて悔しい思いを散々してきたから、売れたいという気持ちだけは、誰にも負けたくないと思ってきました。

どれだけいい作品でも、どれだけうまい歌でも、どれだけ良い曲でも、聴いてもらえなかったら、気づいてもらえなかったら、届かなかったら普通の駄作と同じ扱いになるんです。

なかったことと同じです。

この世界では、言いたいことがあるなら、まず売れないといけないんです。

でも、売れるための法則なんてあるわけないから、結局、できることを、目の前のことを一生懸命やるしかない。

そして一度、売れることができたからといって、それで良いわけではない。

ある程度売れたら、今度は維持しないといけない。

浮上する力と、維持する力。これはまったく別の筋肉を使うんですね。

浮上していく仕事は楽しかったけど、この世界には維持するための仕事っていうのもあって、僕はなんかやらされているような感覚があって苦手でした。

でも、日本以外にも僕の曲を聴いてくれる方もいて、海外から思いもよらない評価をいただいたことがあったんです。

そこで思うんですよね。

自分で良い悪いとか、苦手とか不得意とかを判断するんじゃない。あとは聴いてくれた方が評価してくれる。大事なのは、全力でやりきることだって。

僕はいまだにライブは緊張します。

新しい演出を試すツアーの初日なんて特に緊張します。良いも悪いも、こればかりは蓋を開けてみないとわからないから。

テレビの生放送もいつも緊張してばっかりですよ。できれば、僕だけ収録にしてほしいなぁと思うくらい苦しい。

でも、聴いてくれるファンがいる以上、この緊張は避けては通れない。

いつになっても苦手なんだから、全力でやるしかない。もう開き直りです。
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最終更新:2017/6/30(金) 10:01
BuzzFeed Japan