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りんくうプレミアム・アウトレットなどのフードコートに出店、(株)タケモトフ-ズが民事再生

6/30(金) 18:41配信

東京商工リサーチ

 (株)タケモトフーズ(TSR企業コード:630122059、法人番号:7120101004385、大阪市西成区玉出西2-16-3、登記上:堺市北区百舌鳥梅町1-266-1、設立昭和63年12月、資本金1000万円、竹本一善社長、従業員30名)は6月30日、大阪地裁へ民事再生法の適用を申請し、監督命令を受けた。
 申請代理人は吉村弦弁護士(弁護士法人あさひ法律事務所、神戸市中央区播磨町49、電話078-326-5678)、監督委員には村辻義信弁護士(ウェルブライト法律事務所、大阪市北区堂島1-1-5、電話06-6343-3343)が選任された。
 負債総額は9億183万円(平成28年6月期決算時点)。

 昭和60年3月、クレープ店の経営を目的に創業し、飲食店経営やFC店事業を展開。これまでに「りんくうプレミアム・アウトレット」「沖縄アシビナーズコート」などの大型ショッピングモール内のフードコートにも出店し、和食、中華などさまざまなブランドを取り扱い、数多くの実績を重ねてきた。また、食材の卸売も手掛け、お好み焼き、たこ焼き、クレープなどの各種スイーツをファストフード向けに販売。時流に乗った商品も随時取り扱い、平成16年2月期には売上高33億5195万円を計上していた。
 しかし、長引く個人消費の低迷もあって飲食店運営は伸び悩み、不採算店舗の閉鎖を進めるなどしたため、緩やかな減収傾向が続いていた。この間、チョコレートブランドを強化して知名度を高め、クリスマスケーキやタルトケーキなど洋菓子部門も推進。バレンタイン時期のフェアではベルギー王室御用達の「ガレー」「イヴ・チェリエス」など11ブランドを展開し、業績回復を図ってきた。それでも飲食事業の不振を補填できず、店舗数の減少もあって28年6月期(26年に決算月を変更)の売上高は19億483万円と20億円を割り込んだ。
 このようななか、29年に入り長年勤めていた経理担当者が退職。外部より後任を招聘したが、4月末の金融機関への返済が延滞となり資金繰りの悪化が表面化した。金融機関へ支援を求めつつ今後の方針を検討してきたが、5月末の約定弁済も滞り2カ月連続で延滞が発生。6月の従業員への給与支払いは代表者の個人資産を充当するなどして急場をしのいだものの、対外信用は大きく失墜し、今回の措置となった。

東京商工リサーチ