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余った料理を安価で提供。廃棄食料削減を目指す、新しいアプリ

6/30(金) 11:30配信

ホウドウキョク

今回取り上げるのは、廃棄食料の削減を目指して奮闘中のベルリンのスタートアップ「ResQ Club」です。

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「ResQ Club」は、余った料理を売りたいレストランやホテルと、安価に食べ物を手に入れたい個人を結びつけるアプリを開発し、ベルリンを中心に欧州5カ国で事業を展開させています。

どのような仕組みになっているかというと、まず個人ユーザーはアプリを開くと、安価な余剰フードを提供している近くのレストランやホテルを地図上で見つけることができます。各お店を選択すると、どんな料理がいくらで提供されているか、そして何時にピックアップ可能かといった詳細情報が表示されます。注文したいと思ったら、注文ボタンを押し、PayPalやクレジットカードを使ってアプリ上でお支払いします。そして、指定時間にお店に行って、アプリをお店のスタッフに見せてピックアップ。このように、とてもシンプルなプロセスになっています。

一方、レストランやホテルが抱える問題として、余った食べ物を廃棄したくないものの、需要の予測が難しいためどうしても一定量の廃棄食料が出てしまうという点があります。たとえば、ビュッフェメニューは、予め大量に作るものの余ってしまいがちなメニューの一つです。

「ドイツでは、ホテルやレストランで作られた食品の約30%が廃棄されているといいます」

ResQ Clubに創業時から参加しているメンバーの一人、レオ・サカグチさんは、廃棄食料の現状についてこのように教えてくれました。アメリカのカリフォルニア州立大バークリー校で環境科学を修士課程で学んだサカグチさんは、論文のテーマがまさに「レストランの廃棄食料問題」だったそうですが、同様の課題解決に取組んでいるResQ Clubに共感し、参加することを決意したのだといいます。

ベルリン市内の300のレストラン・ホテルが登録し、ローンチ直後から成長中

ResQ Clubは「都市で生まれる余剰フードを最大限に活用し、サスティナブルな生活の実現を簡単にする」というビジョンを掲げて、事業を運営させています。実はResQ Clubは、今年5月にベルリンのスタートアップ「MealSaver」とヘルシンキの「ResQ Club」が合併をして、新たに生まれ変わったばかり。現在社員数は約50名で、オフィスはベルリンに置かれています。MealSaverは昨年の秋から、ResQ Clubは2015年からアプリを展開させていましたが、ビジネスモデルが似ており、かつお互いの強みを生かしあえると判断したことから合併する流れになったそうです。

もともとベルリンで展開していたのは、昨年秋にアプリをローンチしたMealSaverの方ですが、ローンチ当初からレストラン側、ユーザー側の反応が良く、現在ではベルリンだけでも300近くのホテル・レストランが登録をしているとのこと。ドイツ全体でも毎日約1000件の注文が入っており、アプリのユーザー数はドイツでは6万人に達しています。なお、ResQが売り上げの一部を手数料として得るという仕組みになっています。

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最終更新:6/30(金) 11:30
ホウドウキョク