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ホークス内川ラッキーV打「ベースを引っこ抜いて、抱いて眠りたい」万全でなくても「うそついてでも出たい」

6/30(金) 7:00配信

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク1-0日本ハム(29日・ヤフオクドーム)

 4番の責任感が乗り移った白球が、捕球を試みた中田の前で大きく弾んだ。初回。2死二塁で内川の放った一ゴロかと思われた打球が、ベースに当たり右翼前へコロコロと転がった。二走川崎が生還。「一塁べースさまさま」と振り返ったラッキーな一打で生まれた1点が、両軍合わせて唯一の得点となった。

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 「あのファーストベースを引っこ抜いて、持って帰って抱いて眠りたい」

 お立ち台での口も滑らかだ。頸椎(けいつい)捻挫から27日に戦列復帰し、3戦目で初打点。それがチームを4連勝に導くV打となった。先週末は調整出場を予定していた2軍戦が雨で中止。3週間以上実戦での打席に立てないまま、勝負の舞台に戻った。「ぶっつけでも(1軍に)上がると決めた以上、何とかしなきゃと思ってやっている」。決して万全ではないが、これで3戦連続安打だ。

 6月2日のDeNA戦。外角の変化球を空振りした際に「首の奥の方」に激痛が走った。すぐにベンチに戻ったが、その後再びふらふらと打席へ。「行かなきゃ、行かなきゃ…と。自分でもよく分からないけど、とにかく行かなきゃとばかり思っていた」。制止するベンチの声。相手捕手の戸柱に「内川さん、(ベンチから)めっちゃ呼ばれてますよ」と教えられて気付いた。翌日に「そこまで入り込んだのは初めて」と話したが、無意識に近い行動は、V奪回に懸ける並々ならぬ思いの表れだった。

 復帰後、チームが勝利を続けていることに「ほっとしている」と話すが、自身の決勝打には「ほっとしていない」と言い切る。「そういう打順を打たせてもらっているので」。チャンスで打つことが求められる以上、打点だけで安堵(あんど)することはない。工藤監督は「体のことが一番。明日は移動ゲームだし、そこは考えて、体調面も見て判断したい」と、長いシーズンを見据えて無理はさせない方針。それでも内川は「(状態報告で)うそはつきたくないけど、うそをついてでも出たい」と偽らざる本音を口にする。

 初戦は柳田、2戦目はデスパイネ、そして3戦目は真打ちのV打でカード3連勝。昨季の宿敵日本ハムには今季5連勝だ。楽天とは0・5ゲーム差。これまで4度の「0・5差」は全て次戦で負けたが、もう足踏みはしない。杜(もり)の都で一気に首位の座を奪い、福岡に戻ってくる。

西日本スポーツ

最終更新:6/30(金) 7:00
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