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【インタビュー】中村義洋監督が石原さとみを起用した理由「圧倒的な美が欲しかった」/映画『忍びの国』

6/30(金) 15:36配信

トレンドニュース(GYAO)

人気作家・和田竜が、織田軍と伊賀忍者との間で起きた「天正伊賀の乱」をモチーフに執筆した同名小説を映画化した『忍びの国』が公開を迎える(7月1日公開)。ポップな作りながら、深いメッセージ性も含んだ本作を手掛けた中村義洋監督と、嵐の大野智ふんする主人公・無門が一目惚(ひとめぼ)れをする女性・お国を演じた石原さとみが、作品に込めたメッセージを語った。

【特別映像】『忍びの国』無門はどこだ!? 編>>

■原作を読んですぐに映画化したいと思った

――和田竜さんの原作を読まれたときの感想をお聞かせください。

中村: 僕は子どものころから歴史が好きで忍者も大好きだったんです。また自分が手掛けた作品もミステリーが多く、術やカラクリなども楽しめました。和田さんは、歴史が明らかになっていない部分の描き方が素晴らしい。しかもラストに、すごく強いメッセージが刻まれていて、読み終わってすぐに(映像化の権利を)獲りにいったのを覚えています。

石原: 私は、中村監督がメガホンをとって、大野さんが主演ということを知ってから読んだのですが、読めば読むほど無門は大野さんにしか想像できないぐらい合っていると思いました。原作を読破したあとに台本を読ませていただいたのですが「これほど原作からブレがない台本が存在するのか!」とびっくりしました。映像化してほしいなと思っている部分が全部台本になっていたんです。すごく客観的な視点で書かれた台本だなと感じました。

――原作のどんな部分を映画で伝えたいと思ったのでしょうか?

中村: 「虎狼の族の血はいずれ天下を覆い尽くすこととなるだろう」という大膳のセリフの下りは、原作を読んですぐにメモしたんです。このメッセージにたどり着くために、逆算して物語を構成しようと思いました。織田側の考え、忍びの考え、いろいろな視点でみられると思いますが、最後に劇場の席を立ったとき、心に渦巻くものがあればいいなという思いを込めました。

――前半からのポップなテイストは狙いですか?

中村: そうですね。単純な考えかもしれませんが、悲劇は笑っていた方が、より深い悲しみに覆われるような気がするんです。さとみちゃんにもあるシーンで「コメディになっちゃいませんか?」と言われたことがあったのですが、全体像としてメリハリは意識していました。

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