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児童生徒819人分の心電図データ紛失/青森県医師会

6/30(金) 10:43配信

デーリー東北新聞社

 青森県医師会(齊藤勝会長)が診断のために預かっていた、むつ市内の小中学校14校、819人分の心電図データを紛失したことが29日、県医師会への取材で分かった。検診を受けた子どもの氏名や年齢、問診票、心電図の波形が記載されていた。県医師会は、事務所には外部からの出入りはなく、廃棄書類などと共に古紙回収業者により収集された可能性が高いため、個人情報の流出、不正使用の可能性は低いとしている。

 検診は4月13~24日、むつ下北医師会などで組織する「むつ市地域保健協議会」が実施。同24日、県医師会職員がデータの入った段ボール1箱を預かり、青森市内の事務所に置いた。5月31日、検診データが少ないことに気付き、建物内を探したが、見つからなかった。データは分けて回収され、今回の紛失は同市の児童生徒分の一部。過去に同様の事案はないという。

 県医師会は今月26日に紛失の事実についてむつ市教委に報告。市教委は同29日、対象の児童、生徒を通じて文書で保護者に通知した。

 県医師会によると、対象児童、生徒の再検査は学校の都合に合わせて7月中に実施する方向で調整中。同3、4日には県医師会側が対象校に出向き、陳謝する予定。

 齊藤会長は「連絡体制や個人情報の適切な取り扱いについて周知徹底し、再発防止に取り組む」とのコメントを出した。

 一方、市教委の金澤寿々子教育部長は「市内の約3分の2の児童、生徒の心電図データを紛失した事実は甚だ遺憾」と指摘。「5月末の段階で紛失に気付いていたのに、説明までに時間がかかりすぎではないか」と対応に疑問を呈した。

デーリー東北新聞社