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「目の前のアイテムが一瞬でキャッシュ(現金)に……」アプリCASHが物議

6/30(金) 11:04配信

BuzzFeed Japan

「目の前のアイテムが一瞬でキャッシュに変わる」と宣伝するスマートフォンアプリ「CASH」が話題を呼んでいる。6月28日のサービス開始と同時に「利用が殺到した」として、運営会社のBANK社は買い取りサービスを一時的に停止した。一方、ネット上では「このサービスは実質的に、お金を貸すサービスではないのか?」という疑問が、相次いで寄せられている。【BuzzFeed Japan / 渡辺一樹】

どんなアプリなのか?

アプリのユーザーは、売りたい品物のブランドやアイテム(時計・ジャケット・財布など)を選択する。そして、品物の写真を撮って送る。すると金額査定(最大2万円)がされ、OKするとお金が振り込まれる。

ユーザーは2カ月以内に、(1)品物を送るか、(2)お金を返す(キャンセル料15%が発生)か、どちらかを選べる。

本当に単なる買い取り?

この仕組みについて、利用規約では、BANK社が利用者から「目的物を買い取るサービス」と説明されている。

だが、CASHの仕組みには、ふつうの売買契約にはない条件がつけられている。

(1)2カ月以内なら、ユーザーが契約を解除できる。
(2)2カ月以内にユーザーが契約を解除した場合、ユーザーは返金に加えて、15%のキャンセル料を支払う。

これは、売買契約というには特異だ。一般の中古店なら、お金を支払った以上、いち早く品物を手に入れて売却したいはずだ。2カ月も待ったあげく、キャンセルも認めるとは……。

これは、どう捉えるべきなのか。

「実質的には担保付きの貸金となるのではないか」と弁護士

吉井和明弁護士は、このサービスのような仕組みについて、「実質的には担保付きの貸金となるのではないか」と指摘する。

お金を貸す側には「返してもらえないリスク」がある。そのリスクを軽減するため、お金の代わりに価値のあるものを確保しておいて、返してもらえないときに代わりにもらうのが「担保」の仕組みだ。

「CASH」の仕組みは、裏返せば、次のようになる。

・ユーザーが品物の写真を送ると、お金が振り込まれる。
・ユーザーは契約成立後、2カ月以内に15%の金額とともに、CASHから振り込まれたお金を返金する。
・返金する代わりに、その品物を差し出すこともできる。

こう考えると、担保付きでお金を貸すことと、実質的には違いがないようにみえる。

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最終更新:6/30(金) 14:25
BuzzFeed Japan