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若手芸人の苦悩と落とし穴「芸人が芸人を辞められない理由」とは!?

6/30(金) 11:50配信

ニッポン放送「しゃベル」

映画パーソナリティ・コトブキツカサが“映画だけじゃない”話題でしゃべり続けるインターネットラジオ番組「コトブキツカサのオールナイトニッポンモバイル」の第44回が配信。近年の若手芸人ブームが抱える問題点について語った。

今年に入り、コトブキが行っているという“想い出の回収キャンペーン”。これは、ここ数年間で疎遠になってしまっている友達や知り合いに、自ら連絡を取って会いに行き、当時の想い出を語り合うというの もの。会いに行く相手は芸人時代、同時期に活動していた仲間たちが多いと語り、ここ数ヶ月ですでに数人の芸人たちと“想い出を回収”してきたという。

まずは、かつて同じ事務所に所属していたアリtoキリギリスの石塚義之。当時の想い出話はもちろん、長らく活動停止状態が続いていたが、昨年の12月31日、正式にコンビを解散したという報告を受けたと語る。

同時期には“ピテカンバブー”というコンビで活動していた芸人時代に相方・西田征史とも再会。テレビアニメ『TIGER & BUNNY』の脚本や、NHKの連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の脚本を担当するなど、現在は脚本家として超売れっ子になっており、近頃は映画監督としてもデビュー。「なんでこんなに差をつけられちゃったのか」と自虐的に語りつつも、再会を喜んだという。

コトブキは、数年ぶりに会った仲間たちと話すたびに「佐野君(本名)は、表舞台に出続けてがんばっているのが凄い」と言われたと振り返るが、「実際は、辞める勇気がなかっただけ」と告白。さらに、「今の若手はもっと大変だと思う」と現在のお笑いシーンで夢を掴むために頑張っている若手芸人たちについて言及。

若手芸人は下積み時代、バイトをしながら芸人として売れることを目指しているが、「芸人を目指し ている」という信念があるからこそ、頑張れると解説。「自分が若手の頃はスケジュールが空いていると不安で仕方なかった。なんとかお笑いのスケジュールを埋めようと必死だった」と振り返る。

しかし、現在のお笑いシーンはある種の飽和状態にあり、お笑いライブは都内だけでも1日に15公演近く行われている状況。売れていない若手でも、スケジュールはぎっしり埋まっていることが多いという。

お笑いライブだけではなく、ポッドキャストやツイキャス、SNSなど自分次第で手軽に発信できるメディアも、若手芸人にとってはスケジュールのひとつ。これらのメディアは、ファンやフォロワーからのリアクションも体感できるため、「若手芸人にとっては快感があり、お笑 いを辞められない状況」を生み出していると分析。

本業であるお笑い活動は、出演するライブの本数が増えている一方で、チケットのノルマなどもあり、捌ききれなければ収入にはつながらず、忙しさと収入が比例していない現実だと語る。

また、「食事は先輩が後輩におごる」という芸人特有の文化も、「芸人が芸人を辞められない理由の一つ」だという。先輩と一緒に過ごすことで食費がかからないというだけでなく、「自分は芸人として過ごしているという充実感があり、一度味わったら抜け出せない」と語った。

ニッポン放送