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高額窃盗や顧客情報流出 佐賀銀頭取が株主総会で謝罪

6/30(金) 10:36配信

佐賀新聞

 佐賀銀行は29日、元行員が関与したとみられる高額窃盗や顧客情報の流出事件後、初めてとなる株主総会を佐賀市の本店で開いた。謝罪した陣内芳博頭取ら経営陣に対して株主から質問は出ず、総会の所要時間は例年並みの40分程度だったが、会場を後にする人たちからは組織の緩みを指摘する厳しい声も漏れた。

 総会は非公開で、佐賀銀行によると、陣内頭取が冒頭、福岡市の2支店への侵入や、干隈支店から現金5430万円が盗まれた事件を説明した。元行員が顧客の現金1300万円を流用したり、1億円以上の高額預金者の個人情報を流出させたりした不祥事も報告し、「二度とこのような事態を起こさぬように再発防止、法令順守教育の徹底に取り組む」と謝罪した。株主からは、質問や意見は出なかったという。

 終了後、鹿島市の女性(56)は「1人のせいで積み上げた信用が崩れてしまう。ほとんどの行員が真面目に頑張っているだろうに」と思いやった。

 一方、30代の女性は「大切な地場銀行だから、みんなきついことは言いたくなかったようだけど…。本当に大丈夫だろうか」と不安が拭えない様子だった。佐賀市の男性(82)は「組織に緩みがないだろうか。経営陣は、もっと責任を感じてほしい」と注文した。

 佐賀銀行によると、情報流出事件を受け、1億円以上の高額預金者が解約や他行への移し替えをするケースは28日現在、申し出を合わせて約10件あるという。

最終更新:6/30(金) 10:36
佐賀新聞